『ラ・ラ・ランド』は、2016年に公開されたアメリカ合衆国のロマンティック・ミュージカル映画。俳優志望とピアニストの恋愛を描いた映画で、脚本・監督はデミアン・チャゼル、主演はライアン・ゴズリングとエマ・ストーンが務めた。この映画のタイトルはロサンゼルスと「現実から遊離した精神状態」を意味する。
チャゼルは2010年に『ラ・ラ・ランド』の脚本を執筆したが、当時脚本に変更を加えずにプロジェクトに出資するスタジオを見つけることはできなかった。2014年のチャゼルの映画『セッション』の商業的成功を受け、サミット・エンターテインメントが『ラ・ラ・ランド』の製作に同意した。作品は2016年8月31日に第73回ヴェネツィア国際映画祭のオープニング作品としてワールド・プレミアを迎え、同年12月9日にはアメリカ合衆国で公開された。
『ラ・ラ・ランド』は2016年最高の映画のひとつとして大好評を得た。評論家はチャゼルの脚本・監督、ゴズリングとストーンの演技、ジャスティン・ハーウィッツの映画音楽、ミュージカル・ナンバーを賞賛した。第74回ゴールデングローブ賞ではノミネートされた7部門すべてを獲得し、第70回英国アカデミー賞では11部門でノミネートを受け、6部門を受賞した。第89回アカデミー賞では『タイタニック』(1997年)、『イヴの総て』(1950年)に並ぶ史上最多14ノミネート(13部門)を受け、監督賞、主演女優賞(エマ・ストーン)、撮影賞、作曲賞 、歌曲賞(『シティ・オブ・スターズ』City Of Stars)、美術賞の6部門を受賞した。
セバスチャン(セブ)・ワイルダー - ライアン・ゴズリング
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ミア・ドーラン - エマ・ストーン
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女優の卵のミア(エマ・ストーン)と、ジャズ・ピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)は、何度かの偶然の出会いを経てお互いの夢を語り合う仲となり、やがて恋に落ちる。
セバスチャンの励ましもあってミアは一人芝居の公演準備を進め、セバスチャンは旧友のキース(ジョン・レジェンド)の誘いを受けて、彼がリーダーを務めるバンドに加入。しかし本心では昔ながらのジャズを演奏したいセバスチャンの心情を察し、ミアは本当に今のままでいいのかを問いただし、口論に。
ミアはいたたまれず家を飛び出してしまうのだが、彼女に重要なオーディションのオファーが舞い込んでいた……。