まず、TRPGとはTabletalk Role Playing Gameの略です
TRPGはゲーム機などのコンピューターを使わずに紙や鉛筆、
サイコロなどの道具を用いて人間同士の会話と
ルールブックにしたがって遊ぶ対話型のRPGの総称です
TRPGには様々な種類があります
今回は現在最も知られている(であろう)TRPGを3つ取り上げたいと思います
クトゥルフ神話TRPGとは、ラヴ・クラフトという人が作り出したクトゥルフ神話という
独自体型の神話の世界観を多種多様なプレイヤーが様々な理由を持って探索を行うホラーTRPGである。
このTRPGのプレイヤーキャラクターであるところの探索者たちは、それぞれ普通の人間に過ぎない。
そんな人間に対して脅威となりうるのが「神話的生物」である。
アレらは正面から立ち向かって打倒できるような相手ではない。
むしろ直視しただけで発狂してしまうような凶悪で強大な相手なのである。
尚、下の虫は単体だと割と一瞬で倒される場合もある
そのため、他のTRPGよりも比較的簡単にキャラクターが死にやすい。
このクトゥルフ神話TRPGは、システム的に曖昧な部分が多いため、
ほとんどのことがキーパー(ゲームマスター)の判断に委ねられる。
なので、キーパーには豊かな発想力と豊富な知識、それとプレイヤーの謎の行動への柔軟な対応力が求められるゲームである。
クトゥルフ神話TRPGの正しいプレイ方法?
このゲームは基本的に明確なルールは存在しません。
習うより慣れろ、という感じです。
ただ強いて言うなら探索者になりきりクトゥルフ神話の世界観を楽しむだけです。
シノビガミの舞台は現代日本
プレイヤーは6つの流派のどれかに所属する忍者となって闇の世界でしのぎを削る、
伝記的な世界観のTRPGである。
シノビガミはクトゥルフ神話TRPGとは違いシステムがはっきりとし、尚且つ複雑なルールではないので
初心者でも最初から最後までルールブックを読み進めていくだけで
ゲームの雰囲気や遊び方の流れがなんとなく分かるため、
敷居が低いのが特徴の一つだ。
そもそも他のTRPGが色々と曖昧過ぎる
シノビガミ固有の特徴としては、
「思いつく限り自由自在に設定・演出できるキャラクターや忍法」
「ハンドアウト*1を利用した、表向きの【使命】と真の使命である【秘密】から生まれるドラマティックな展開や推理」や、
「戦闘における駆け引き」、
「PVPが可能なシステムであること」などがあり、
そこから生まれる独特なプレイ感がシノビガミの人気の理由の大きな部分ともなっている。
*1 ゲームマスターからプレイヤーに渡されるシナリオにおける各プレイヤーごとの立ち位置や目的が書かれたもの。
紙に書かれていることが多い
ようこそ市民、アルファコンプレックスへ。
コンピューター紀元214年の世界へようこそ。
・パラノイアとはコンピュータにより管理された近未来の地下都市「アルファ・コンプレックス」を舞台に、
コンピュータから出される指令をこなしていくTRPGである。
・この世界では、あなたはトラブルシューターと呼ばれている。
・舞台となるアルファ・コンプレックスは、サンフランシスコ地下にあるコンピューターの制御するシェルター都市である。
小惑星の地球への衝突によりネットワークから孤立した各都市のコンピューターは、
断片的な情報から共産主義国家の核攻撃中にあると誤認。
結果、すべての都市は共産主義者に制圧され自都市だけが正常に営まれていると結論するに到った。
以後数百年に渡ってコンピューターは「共産主義の攻撃」と「汚染」から市民を守護するという妄想を達成すべく、
都市の人類が外に出られないように隔離し、独裁的・専制的・全体主義的な支配を行っている。
支配されている人類のほとんどはこの社会が狂っていることを理解しているのだが、
反逆者として処刑されるのを恐れ、誰もこの現実を変えようとしていない。
プレイヤーたちはこの現実に適応しつつ、命令された任務を行うと同時に、
自己の保身さらには所属する部署や秘密結社の権益を図ることを個々の課題とすることになる。
・本作の最大の特徴は、一見するとプレイヤー 同士が協力しているように見えるが、
実際にはお互いに反逆者として抹殺する機会を探り合っているというディストピア・ギャグ的要素である。
実のところPC達は全員が秘密結社に属する反逆者であり、かつミュータントなのだが、
それが仲間に知れれば即座に告発され抹殺されてしまうため、それを隠し通さなければならない。
その一方で、自分が善良なる市民であることをアピールするために(自分以外の)反逆者を捜し出して処刑しようとしているのである。
ゲーム的には、他のPCの行動や言動にたちの悪い難癖をつけて有無を言わさずその場で銃殺することが推奨される。
・そして、プレイヤーは五つのクローンをもっており、現在のプレイヤーが処刑されると新しいクローンが送られてきて、
再び幸福で楽しいミッションに取り掛からなければならない。
なお、処刑前に行われた反逆的行為は一度処刑されると全てなかったこととなる
”理由?幸福で完璧な市民が反逆者なわけがないからです”
・次にパラノイアの世界ではクリアランスというカースト制度がありその構成はこんな感じになっている。
下に行けば行くほど強い権限を持っており、通常プレイヤーは赤(R)のクリアランスから始まります
アルファ・コンプレックス内ではクリアランスというのは絶対的なもので、どんなにプレイヤーが正しいことを言っていても、
プレイヤーより上位クリアランスのNPCの機嫌を損ねれば、一瞬にしてプレイヤーは処刑されてしまう。
・このパラノイアというゲームのシステムも非常に曖昧で、かなりRPを求められるので、あまり初心者向けではないシステムです。
・そしてこのTRPGはそしてこのゲームはほかのどんなTRPGより殺伐としていて、どんなTRPGよりも命の価値が軽いです。
いかに自分の残機(クローン)を減らさずに他の人の残機を減らすかがこのゲームの醍醐味であり、生き残るための手段なのです。
システム | 値段 | ルールブックの画像 |
クトゥルフ神話TRPG | 5800+税 | |
シノビガミ | 3800+税 | |
パラノイア | 6000+税 |
最後に、TRPGにはルールなんてあってないようなものであり、
ゲームマスターがその場に応じたルールをつくったりするため一言でこれがルールだ!と言い切ることが困難である。
だから、これは遊び全般に言えることだがTRPGは楽しんだもの勝ちである、というふうに締めさせてもらうことにする。