大きな目が特徴の、フクロモモンガは名前に「モモンガ」とついていますがモモンガの仲間ではなく、コアラやカンガルーと同じ有袋類の仲間です。欧米ではシュガーグライダーと呼ばれています。最近ではペットとして多くの人に愛されています。
目属科 | 有袋目フクロモモンガ科フクロモモンガ属 |
---|---|
分布 | オーストラリア大陸・ニューギニア諸島 |
体長 | 約12.7~15.2cm(尻尾を含めると24~27cm位) |
体重 | 平均115g~140g/td> |
寿命 | 約8~10年(飼育下での最長は10年) |
特徴 | 特徴 夜行性。前足と後ろ足を繋ぐように伸縮性のあるひだ(飛膜)があります。このひだを使って樹から樹へと飛び移ります。※生後3ヶ月頃からこのひだを使いはじめます。体温は35℃で低めです。メスのお腹には子供を育てる袋があります。 |
性別 | 赤ちゃんのとき、オスの場合は下っ腹のあたりの丸い突起が付いています。メスは下っ腹のあたりにポケットのようなくぼみ(育児嚢)があります。大人になるとオスは額にハゲがありますが、メスはありません。 |
食べ物 | フクロモモンガのごはんは7割~8割が果物や野菜類、残りが蛋白質です。 自然界では花の蜜、樹液、果実、昆虫などを食べています 飼育下では専用フード、果物(りんごやぶどうなど季節の果物)、種子類、ミルワームやコオロギ(蛋白質、カルシウム)、昆虫ゼリーなどを食べます。 |
家にやってきたばかりの頃は、とにかく緊張しているので「ギーギー」とばかり鳴きます。新しい環境に驚いているのです。手に取ったりせずに、ゆっくりさせましょう。また、恐怖を感じる時にも「ギーギー」と鳴きます。何に対してそんな声を出しているのか?その原因を取り除き、リラックスできる空間を作ることが大事です。
高い声で「キャンキャン」と鳴くときは、メスに対するラブコールです。主に発情期における、求愛行動です。
「シューシュー」といった鳴き声は、赤ちゃんフクロモモンガがお母さんを呼ぶ時の甘え鳴きと言われています。 また、慣れたフクロモモンガが飼い主に対して出す時もあります。
子犬のように高い声で「アンアン」と鳴くときは寂しいよ、というサインです。とても小さなフクロモモンガですが、声はかなりの大きさです。
大好物のエサを食べた時や、飼い主に甘える時に出す声です。マッサージしてあげたり、喉や胸を撫でてあげるといいみたいです。
成長してきたフクロモモンガは、情緒不安定になります。しっぽを振ったり、とても敏感になってビクビクしたりします これはいわゆる思春期で匂いが変わったり、高い所にずっといたり、なかなか眠らない子もいます。 ゆっくりと、時間をかけて過ごしてもらうことも大切ですが、この時期が長引くようなら病院や、フクロモモンガの環境を色々と変えてあげるのもいいかもしれません。
フクロモモンガは匂いで主人を判別します。巾着袋をずっと家の中で持ち歩きましょう。そうすることで、主人の匂いを覚えていきます。また、顔や声も覚えていきます。 ご飯の時や、ゲージから自由に動いている時に匂いを嗅ぎ始めたら、フクロモモンガが満足するまで匂いを嗅がせてあげることが必要です。
フクロモモンガは尿を木にすりつけて、マーキングをします。部屋の中だと、少しずつオシッコを壁にかけて移動したりもします。 こうして自分の匂いをつけることで、相手との上下関係の確認をとったり自分の縄張りをチェックしたりします。清潔に保つことが大事ですが、匂いを大事に生きる動物です。 匂いを取り除くほどの掃除は好ましくないでしょう。フクロモモンガのオスは、頭部と胸部に臭腺があり、そこから分泌物が出ます。 メスは胸部と肛門にあります。そのために何かに頭部や胸部をこすりつけている動作も、マーキングの一つです。(オスはかなり臭いです)
フクロモモンガは前脚と後脚の間に皮膜があり、これを広げて飛ぶことがあります。飛ぶというよりは、滑空するような形です。 広大な自然の中では飛ぶことで、遠い距離を簡単に移動して食べ物を探したり、天敵から逃れていました。 かなりの広さと高さがないと、部屋の中ではあまり飛ばないようですが、ピョンピョンと物から物へと飛び移ることは上手で日常的にみられます。