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カタンの開拓者たちとは

カタンの開拓者たち』(カタンのかいたくしゃたち、Die Siedler von Catan)、または『カタン』は、ドイツのボードゲームである。1995年にコスモス社から販売された。作者はクラウス・トイバー。プレイ人数は3人または4人だが、2人用の特別ルールも設定されている。のちに「5〜6人用拡張セット」(別売)が発売された。

大航海時代に発見された無人島を複数の入植者たちが開拓していき、もっとも繁栄したプレイヤーが勝利するというテーマのボードゲーム。1990年代後半からはじまったドイツ・ゲーム・ルネサンスといわれる現代のドイツのボードゲームの隆盛の先駆的作品であり、ドイツボードゲームとして最大級のヒットとなり、シリーズ化され、英語、イタリア語など世界20カ国語以上に翻訳されて発売されるなど、現在も人気が高い。ゲーム・コンベンションではトーナメントもしばしば開催される。

日本では、東京のゲーム輸入販売店メビウスゲームズ社がルールの日本語訳を付して発売したのが最初で、このときのタイトルは「カタンの開拓」であった。のちトライソフト社による日本語版が発売された他、2002年カプコン社から、そして2010年ジーピー社から『携帯キャリー版』が、2011年4月25日に基本となる『スタンダード版』が発売された。

ビリヤードに類似した盤上ゲームで、2人ずつペアになり四角い盤の上に並んだ偏平な円筒形の玉(パック)を特定のエリアからパックと同形の自身の玉(ストライカー)を手の指で弾き、自身のストライカーに記されているのと同色のパックに当て、四隅のコーナーにある穴(ポケット)にパックを全部入れ、最後にジャックを入れるのを競うゲームである。


ルール

最初に六角形のタイルを並べて作るカタン島が舞台となる。各タイル(土地)には2〜12(7を除く)の数字が割り振られる。プレイヤーが手番で振るサイコロ2つの合計と同じ数字の土地から、土地に対応した資源(木材、粘土、麦、鉄、羊毛)が産出する。各プレイヤーは産出した資源を使い、道(道路)、家(開拓地)、街(都市)を建設していく(それぞれの建造物は版によって呼称は異なるが機能は同じ)。開拓の度合いが点数化され、自分の手番時に最初に10点に到達した人が勝利となる。

ゲームのシステムとしては、最初のボードの構成が毎回異なる点、自分の手番で無くても(他人の振ったサイコロでも)自分の土地から資源が産出する点、交渉によるプレイヤー間での資源の交換が随時可能(ただし基本的に交渉を持ちかけるのは手番のプレイヤーに限る)な点、勝利条件10点に到達するための方法が複数ある点などが特徴的である。

ただし、いずれの方法においても資源の入手による運営が不可欠なのは変わらない。各数字の配分は均等だが、期待値で考えた場合、最も有利(目の出る確率が高く、資源が入手しやすい)なのは8と6の目が配置された土地である(サイコロの目として最も出やすいのは7だが、カタンでは盗賊の目(後述)であり、7の数字が割り振られた土地はない)。

家と街は土地の角に配置し、他の家や街と(その建物の所有者が同じであっても)2辺以上離れている必要がある。また、建造物は初期配置された同じ色の建物と道で繋がっていなければならない(いきなり離れた場所に家や街、道を置くことは出来ない)。また、島の沿岸に配置された交易所に家か街が置かれた場合、そこに書かれたレートに合わせた枚数の資源を別の資源に交換することが出来る(他プレイヤーとの交渉ではない)。

基本セットでは以下に示す条件で点数を得る。

発展カード

カタンでは通常の交易とは別に「羊毛」「麦」「鉄」各一枚を消費することで発展カードを手に入れることができる。

カードは自分のターンでのみ使用可能だが、入手したそのターンには使用できない制限がある。

内容は以下の通り(カード名はセットによって異なるが内容は同じ)。

盗賊

手番始めのサイコロで7の目が出たとき、全プレイヤーの手札の枚数を確認する。手札が8枚以上だったプレイヤーはその半分(端数切り捨て)を資源置き場に戻す。さらにサイコロを振ったプレイヤーは島の上にある盗賊コマを任意の土地に動かし、その土地に隣接した建物の所有者から資源を1枚ランダムで手に入れる。初期配置で盗賊が置かれている土地は砂漠になっており、数字も書かれていない(つまりいかなる資源も調達できない)。盗賊の乗っている土地からは盗賊コマが別の土地に移動するまで資源を獲得することが出来なくなる。


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