オセロ (Othello) は、2人用のボードゲーム。交互に盤面へ石を打ち、相手の石を挟むと自分の石の色に変わり最終的に石の多い方が勝ち。単純なルールながらゲームとしての複雑さは人間がゲームの木の全展開を把握可能な程度を超えており、いまだにコンピュータによる全解析は達成されていない。“A minute to learn, a lifetime to master”(覚えるのに1分、極めるのは一生)がオセロのキャッチフレーズである。
「オセロ」「Othello」はいずれもメガハウス(旧ツクダオリジナル)の登録商標であるため、他社やコンピュータ上の製品では「リバーシ」(Reversi)や「白黒ゲーム」などの名前が使われることも多い。ただし、リバーシは、本来はオセロと似た別のゲーム、あるいはオセロの原型となったゲームの名前であり、オセロの別名ではない。具体的には、リバーシは使用する石の色がオセロと異なる。オセロの開発者である長谷川五郎は、当初「オセロはリバーシのデザインを改良したもの」と説明していたが、後に「オセロとリバーシは偶然似たようなゲームになっただけであり、全く無関係である」と主張を改めている。
一言で言えば、プレイヤーは「石を黒白交互に挟むように打ってひっくり返し、最後に石が多い方が勝ち」となる。
8×8のマス目の緑色のオセロ盤に、図のように右上を黒として、石を黒白2個ずつ置き、ゲームを開始する。 プレイヤーは交互に黒石、白石を打つ。石は両面が白と黒になっており、石を打つとき、縦・横・斜め方向に相手色の石を自色で挟み、挟まれた石を自色に返す。相手の石を返すことができないマスに石を打つことはできない。 打てるマスが全くない場合はパスとなり、相手が続けて打つことになる。パスの回数に制限はないが、返せる相手の石が1つでもある場合、パスをすることは認められない。 最後まで打って、石が多い方が勝ちである。なお最後とは「マスが全て埋まった場合」「両者とも打てるマスがなくなった場合」のいずれかである。
オセロは先手が黒、後手が白である。
公式ルールにおける黒白の決定は「伏石」というニギリに近い方式で行われる。 引き分けを認めない場合は、段級位が上の者が石を1個、相手に見えないように手で隠して盤の上に置き、上面の色を相手が当てる。的中であれば的中させた者が、不的中の場合は石を隠した者が「黒番・白番を選ぶ権利」、あるいは「石の数が同数で終局した場合に勝者となる権利」のどちらかを選択する。 引き分けを認める場合は、同様に段級位が上の者が石を隠し、相手が上面を選択してその面の色の手番を持つことになる。引き分けを認めるか否かは大会によって異なる。