( 声 : 西村智博 <現・西村朋紘>)
バロータ軍の司令。ゲペルニッチの配下としてバロータ兵の直接指揮にあたる。性格は直情型かつ好戦的で、突撃艦の艦長でありながら、みずからFz-109F エルガーゾルンを駆り出撃することが多く、当初は獲物を狩ることを楽しむが、理解不能な計画を立て、自分を囮や運搬役として利用するゲペルニッチに対し次第に反感を募らせてゆき、前線ではしばしば命令違反を繰り返すようになる。
その正体はゲペルニッチとほぼ同時に意識のみ目覚め、調査船団所属の陸戦部隊ブルーライナセロス隊隊長オートルマウワー大尉の肉体に精神のみ憑依した、プロトデビルンの一体。
同じくプロトデビルンであるシビルに対し絶対的な思慕の情を抱いており、彼女のためならばみずからの命をも顧みない。独断で自身の集めたスピリチアを注ぎ込みシビルを覚醒させ、のちに行方不明となった彼女を追ってバロータ軍を出奔する。眠りについたシビルを目覚めさせるために熱気バサラの歌を利用しようとするが、その歌う姿を見るうちにバサラと自分自身に対し複雑な感情を抱き始める。バサラとはシビルを救うために行動をともにするなかで、次第に友情らしき感情が芽生えてゆくことになり、最終的には歌を通じて心を通わせる。
本体は手足が長く筋肉が発達し、背中に翼のような角を持つ、巨人に近い形状の大型エビルを器とする。超空間転移能力に加え、重力場偏向により自身の周囲にブラックホールのような虚無空間を作り出し、すべてを破壊する能力を有する。2045年12月、ゲペルニッチから抹殺命令を出されたシビルを守るため本体が覚醒、己の命と引き換えに周囲の空間を破壊、惑星ラクスごと敵を消し去り、みずからはシビルに歌を捧げながら消滅する。
<主のひとことコメント>ギギルは本当に悪いやつだったのか?それともバサラの力なのか...