Guilty Crown

STORY


西暦2029年。

宇宙から飛来した未知のウイルス、通称〈アポカリプスウイルス〉の蔓延によって引き起こされた大事件「ロスト・クリスマス」から10年後の日本が物語の舞台である。

荒廃し、無政府状態となった日本はアメリカ軍を中心とする超国家組織GHQの隔離統治下に置かれていた。

桜満 集(おうま しゅう)は世間やクラスメイトに対してどこか冷めた視線を向ける男子高校生で、神秘的な歌声を持つ謎の歌手楪いのりの熱心なファン。

周囲との微妙な距離を保ちつつ平穏な日々を過ごしていた集はある日、お気に入りの場所である廃校舎でいのりと出会う。

傷を負った彼女はレジスタンス組織「葬儀社」のメンバーというもう一つの顔も持っていた。

集は、GHQから最高機密「ヴォイドゲノム」を盗み出した楪いのり、葬儀社のリーダー恙神 涯らと関わる中で「ヴォイドゲノム」に触れ、〈王の能力〉を宿してしまう。

力を手に入れた集は、「葬儀社」に協力しGHQを退ける。

しかし「葬儀社」への加入要請は断り、元の日常に戻る道を選ぶ。

しかし集のクラスにいのりが転入してきたことや、 親友だと信じ、互いの秘密を隠すことを約束していた八尋の密告によりGHQに逮捕されたことで、「葬儀社」による救出作戦が行われ 集は否応なしに「葬儀社」に加わる羽目になり、組織の中核となってしまう。

茎道率いるGHQが引き起こした〈第2次ロスト・クリスマス〉、そして自分と同じく〈王の能力〉を持つ謎の少年ユウとの接触により、集は封じていた過去の記憶を思い出す。

その過去の記憶とは、姉の真名と親友であると思い出した涯との幼き日々であり、同時に真名はロスト・クリスマスの元凶であったことも思い出す。

ウイルスに侵されていた涯は、集に、自分ごと真名を殺すように頼み、集はそれを涙を流しながらも受諾する。

いのりは集に、「涯はありがとうと言っていた」と伝えると、二人は涙を流し、その死を悼んだ。

その後、第2次ロスト・クリスマスにより天王洲第一高校が学生たちの避難所となる中、GHQの情報工作により会長の亞里沙や綾瀬たち「葬儀社」メンバーは窮地に陥る。

事態を収拾し皆をまとめるため、集は自らの〈王の能力〉の存在を明かし、その力で生徒達を守るために生徒会長に就任する。

脱出作戦「エクソダス」を発動するが、ヴォイドの真実を知った他の生徒たちのクーデターに遭い、さらに謎の復活を遂げた涯に右手を切り落とされ〈王の能力〉を失ってしまう。

その後いのりまで奪われてしまった集は放浪をつづける中、自らのこれまでの罪、アポカリプスによるあらゆる事を1人で背負うべく、ヴォイドゲノム3本の内の最後の一本を撃ち込み、王の能力とそれを宿した自らのヴォイド「右腕」を取り出せるようになり、それによって仲間を襲っていた嘘界を葬り、仲間に再び協力を求め、いのり救出に向け動き出す。

登場人物

桜満 集 (おうま しゅう)


声 - 梶裕貴、津田美波(幼少期)

* ヴォイド:右腕 * 効果:他者のヴォイドの一時格納、アポカリプスウイルスの分離・吸収
本作の主人公。

天王洲第一高校の2年生で、現代映像文化研究会に所属する17歳。

人と目を合わせるのが苦手で、ナイーブで内向的故、文化系を自称する彼にとって葬儀社の訓練は厳しいものとなった。

GHQに追われる負傷したいのりと出会い、言葉を交わしたのも束の間、やって来たGHQにいのりを連行されてしまい、何もできなかったことへの悔しさ、何もされなかったという安心感がない交ぜになった自己嫌悪に陥るが、ふゅーねるを涯に届けることが自分が変われる最後のチャンスだと考え、涯や葬儀社の面々と出会い、同日深夜に発生した戦闘の最中、他者の胸部から結晶「ヴォイド」を引き出す〈王の能力〉を得たことで、涯が率いる葬儀社のレジスタンス活動に深く関わっていく。

いのりの言動に翻弄され、自身の立ち位置を決めかねていたが、城戸奪取作戦時に命令を無視して駆けつけた彼女を信じようと決める。

その裏では嘘界から発信機を手渡されており、いのりを葬儀社から連れ出そうとも考えていた。

葬儀社に入り、いのりの真意を聞いたことで拠り所を失うも、綾瀬の助言と模擬戦を通じて認められることで表情は明るくなる。

ルーカサイト攻略において涯の心情を知り、守るための力を望んでからは、涯に信頼を置き〈王の能力〉を委ねるようになった。

〈王の能力〉を宿した時に数々の凄惨なフラッシュバックを見るが、そこで語りかけてきた少女と幼少の集が一緒に写った写真があるにもかかわらず、彼女のことはまったく覚えがない。

ルーカサイト攻略作戦以降、いつかは自分も涯のようになれると希望を抱くようになった。

しかし、助けを求めに来た谷尋とその弟・潤を、自分流に真似た涯のやり方で救おうとしたが、逆に潤を自分の手で殺めてしまい、それが原因で〈王の能力〉の使用に恐怖を感じるようになり、葬儀社の活動への参加も消極的になってしまい、さらには周りの人間が全てキャンサーに見える幻覚に悩まされるようになる。

活動への不参加が理由で涯を始めとする葬儀社のメンバーからは見限られ、さらには前述の幻覚が原因でいのりを「化け物」と言ってしまい、わだかまりを残したまま別れることになり、図らずも元の日常に戻ることができたが、そのことに対して虚しさを感じ、自暴自棄に陥るが、祭の叱責を受けて踏み留まることができた。そして、茎道が起こしたクーデターによる襲撃から、いのりと涯を助けるために再起、祭たち学校の仲間の力を借りて羽田に向かい、忘れていた記憶を取り戻すと、茎道の目論みを一旦は阻止した。

第2次ロスト・クリスマス事件をきっかけに、〈王の能力〉が変異し、相手の手を取りながらヴォイドを取り出すことで、意識を失わずにヴォイドを相手に手渡すことができるようになった。

再起して以降は、涯のやり方ではなく自分なりのやり方で人を導くことを選び、成長した。茎道の目論みを阻止した後は平和な一時を過ごすが、直後に閉鎖された天王洲第一高校を守るため、谷尋の推薦により皆を束ねるリーダーに任命される。

しかし、谷尋の提案である「ヴォイドのランクによる区別」を「ランク付けによる差別」だとして受け入れられずに判断を迷ってしまい、その結果引き起こされた颯太たちの独断行動で祭を失ったショックから、役に立たない「クズ」は分けなくてはならないと考えるようになり、自ら王になることを宣言、ヴォイドランク制を実施すると同時に天王洲第一高校の新会長=王として君臨し、感情をすべて押し殺して、目的遂行のためだけに力を注ぐようになるが、本当は全生徒らを東京から脱出させるために王として振る舞っているだけで、その立場に苦悩していた。

エクソダス計画の成功後は亜里沙率いるクーデター派により実権を失った上、死んだ筈の涯に右腕を切り落とされ王の能力を奪われてしまう。

いのりが単身敵の元に飛び込んだ後、これまで犯した自分の罪や、アポカリプスがもたらした苦しみを自分が引き受けることを決意。託された3つ目のヴォイドゲノムを自らに投与し戦いの場に戻る。

葬儀社メンバーと共にダアトと対抗。ユウを退け涯といのりの元にたどり着くも、真名がいのりを乗っ取り復活。

世界で真名とアポカリプスによる淘汰が開始される中、涯と決戦。涯の使用する真名のヴォイド「剣」に押され半ばあきらめかけていたその時、いのりの記憶が残した結晶の花から現れたいのりの幻想に諭され、この花からいのりのヴォイド「剣」を取り出し、いのりと共に辛勝。

涯から「淘汰の終着点」にて、ダアトの目的を阻止し真名を解放するべく「自ら“魔王”となり、イブとしての役目を終わらせる」という真意を明かされた。その後、涯は真名と共に集の右腕の中に消える。

集は涯の「今度はいのりを、お前が救え」という言葉通り、ほぼ全身が結晶化し視力すらないいのりを腕に抱き、淘汰を止めるため「右腕」で世界中のアポカリプスウイルスを集める。

集はいのりと共に逝くつもりであったが、いのりが全てを引き受けたことにより生き延びる。

全てが終わった後は、右腕と視力を失い義手と白杖の生活となったが、数年後の祭の誕生パーティーには、かつての学園と葬儀社のメンバーと共に集まっている。また集にとっては、いのりはもはや「常にそばにいる存在」となっている。

恙神 涯(つつがみ がい)


声 - 中村悠一、渡辺明乃(幼少期)

* ヴォイド:黒い銃 * 効果:人間を撃つとその人物のヴォイドを強制的に引きずり出す

レジスタンス組織「葬儀社」の統率者。

17歳という若さで反勢力を率いるカリスマ性を持つ。ヴォイドに関して異常に詳しく、自身が手にするはずだったという〈王の能力〉を宿した集に目を付け、GHQとの戦いで彼の力を積極的に利用する。

作戦立案をはじめ銃撃、格闘などにも秀で、交渉や変装もこなす葬儀社の柱。

ルーカサイト攻略戦では単身でエンドレイヴを行動不能にした。

結果を重視し、その内容次第では相手を気遣ったり、容赦無い言葉を浴びせる冷酷さも垣間見せる。

対象の人物が持つヴォイドを見極める眼を持ち、集の葬儀社参入後はその能力に基づいた作戦立案が主立っている。

実はこの能力は涯自身がアポカリプスウイルスに感染していることに由来する。

いのりの機転でその場面に立ち会わされた集と和解し、ルーカサイト攻略戦では集が持っていた発信機を自ら起動させようと身を呈する。

実は、集のかつての親友。2029年の夏、茎道の研究施設から逃亡して海岸に流れ着いたところを当時の真名と集に発見され、名前を覚えていなかったことから、真名から「トリトン」という名を与えられ、数ヶ月間を共に過ごした。

しかしその生活の中で真名の異常性に気付き、クリスマスイブに集を呼び出しそのことを伝えようとするも、真名の暴走、ロスト・クリスマスを引き起こしてしまう。

そして「僕は強くなる」と言い残し、茫然自失となった集と別れた。

茎道の起こしたパンデミックにより、アポカリプスウイルスが悪化してしまうが、いのりの歌と春夏のおかげで悪化は収まった。

その後、いのりのヴォイドを使うユウから集をかばい斬られるも、キャンサーの結晶により致命傷は免れる。

単身で茎道のもとに乗り込んだ集を援護するため、綾瀬の〈シュタイナー〉と共に参戦し、自らの手で真名を殺そうとする。

しかし多数の結晶に身体を貫かれて最期を悟り、自分を真名ごといのりのヴォイドで刺すことを集に指示、建物の崩壊と共に消滅した。

しかし、茎道らによって蘇生された後は態度を一変させ、集たちの前に現れた時は集の右腕を切り落とし〈王の能力〉を奪った。

ダアトの首領となって全世界に宣戦布告し、いのりの確保を命令する。

確保後、いのりを磔にする部屋で四分儀と面会、葬儀社と完全に決別していることを彼に言い渡す。

そして、ユウ、研二、亜里沙を率い、国連軍や、いのりを救うために乗り込んできた集ら葬儀社に対しても圧倒的な戦力で戦いを進める。

一人たどり着いた集に対して、真名から取り出した剣のヴォイドによりとどめを刺そうとした時、いのりの残した結晶の花から取り出されたヴォイドによって倒された。

最期は「淘汰の終着点」にて自らの真意を語り、真名と共に光となって集の右腕に消えた。

集が過去の記憶を思い出し〈王の能力〉が変化した後は、意識を失わず自分のヴォイドを使って集を援護した。

自らが〈王の能力〉を得た後は、右腕から放つ光線によって、離れたところの複数の人からも同時にヴォイドを取り出し、さらにはそれを別の性質に融合させられる能力を得た。

集は涯のようになりたいと言っていたが、本来涯の今の性格は昔の決断力のあった集の性格を真似たものであったことが消滅間際に語られる。

楪 いのり(ゆずりは いのり)


声 - 茅野愛衣 / 歌 - chelly

* ヴォイド:大剣

* 巨大な剣を生成する。

敵の攻撃に対し、剣先にバリアを展開することも可能。

本作のヒロイン。

16歳。

有名なウェブアーティスト「EGOIST」のボーカル。

無表情でミステリアスな雰囲気を漂わせ、歌うことで感情を解放する。

〈王の能力〉を宿した集が初めてヴォイドを引き出した相手。巨大な「剣」のヴォイドを持つ。

GHQの施設からヴォイドゲノムの入ったシリンダーを盗み出し、逃走中に逃げ込んだ廃墟で集と出会う。

追跡してきたGHQに捕まるが、戦闘の混乱に乗じて護送車から脱走。

付近をさまよっていた集に発見され、〈王の能力〉発現と同時にヴォイドを引き出された。

翌日の六本木フォート戦で、集の活躍が天王洲第一高校の「シュガー」と名乗る生徒に目撃されたことを受け、集の護衛と「シュガー」の捜索および始末のため、涯の命令で集のクラスに転入。

集に対していつの間にか好意を抱いていたらしいが、本人はこの感情が何なのかわからない様子で、そのため集に「化け物」と言われたときは絶望的になっていた。だが、それでも集を想う気持ちは変わっていない様子。

茎道が起こしたクーデターの際には、誰よりも集に来てほしいと願った。

ルーカサイト攻略戦で別人と思しき人格が表出し、自身の剣に研二の銃を取り込んだ剣状の長距離射撃用兵装を現出させ、ルーカサイトを撃墜する。

正体は茎道らが真名と交信し、その魂を入れるために創りだしたインターフェース(依り代)。

血液にはアポカリプスウイルスの進行を抑える効果があり、歌によってアポカリプスウイルスの影響で体に現れた結晶を消すことができる。
集が天王洲一高校の新会長になってからも彼と行動を共にし、涯と一緒にいた時の自分とは違い、自分の意志で集の下にいるとアルゴに告げた。

祭を失った集にとって、いのりは心の拠り所になっていったが、暴漢に襲われた時など時折真名らしき人格が現れ始め、自分自身に恐怖を感じていた。

ヴォイドの真実を全生徒に伝えようとする亞里沙を見つけ、強引な形で彼女を阻止した。

亞里沙率いるクーデター直後、涯によって右腕を切り落とされた集を助け、廃墟の街を逃亡する。

その後、ダアト率いる涯が自分を狙うことを知り、また、真名の人格が集に対して抱く異常な愛情に突き動かされるまま、集に対し迫ってしまったことに自己嫌悪を抱き、集を残して廃墟を去る。

イヴたる真名のインターフェイスであることからアポカリプスの結晶を自在に操ることが出来、その能力が大剣のヴォイドの強力な力に関係しているようである。

集を守るため涯率いるダアトのゴースト部隊に単身で挑んだ際には、そのような異形の力を解放し部隊をほぼ壊滅させたものの、涯の使用するユウの弓型ヴォイドにより捕縛されてしまう。

真名の乗っ取りに抵抗はするも、全ての記憶を潰され、体は真名に奪われる。
しかし最後に唄を歌い流した涙が「結晶の花」となり、そこから集を諭し自分のヴォイドを与え、さらに歌による共鳴現象で真名の「淘汰と進化の裁き」に対抗し、涯と真名を破った。

そうして肉体を取り戻すも、ほぼ全身が結晶化しており、視力すら失った状態で集の元に戻ってくる。

「集の傍にいる」といい、全てのアポカリプスを一身に集めた集を救うため、そのアポカリプスを全て背負って逝く。

その際、白い空間の中で集と最初にあったようにあやとりを取るように集にいい、取った集を笑顔で見ながら消えていった。

集と共に過ごすうちに、彼が無くてはならない存在となる。

設定では「彼女は歌によって世界を表現する」となっている。

篠宮 綾瀬(しのみや あやせ)


声 - 花澤香菜

ヴォイド:エアスケーター

効果:脚に装着することで、陸や空、壁を自在に駆けることができる

人型ロボット「エンドレイヴ」のオペレーター。。明朗快活な17歳。

普段は車椅子に乗っており、「車椅子に乗る時の姿がエレガントじゃない」として人の手は借りない主義(しかし一度だけダアトの決戦前に、集にお姫様抱っこされ、車いすからオペレーターシートまで運ばれたことがある)。

ダリルの操る新型エンドレイヴ〈シュタイナー〉に自身の〈ジュモウ〉を破壊されてしまうが、フォートでの作戦で鹵獲したシュタイナー〉を与えられたことで大幅な速度上昇を得た。

自身の障碍を侮った発言をした集を投げ飛ばすなど非常に勝ち気で、葬儀社に入りたての集の訓練をコーチすることになる。

当初は集を頼りない男と見ていたが、模擬戦で見事な活躍をした彼を少し認めるようになる。
ツグミと仲が良く、歩けない自分にエンドレイヴという「脚」を与えてくれた涯を尊敬していて、恋愛感情を抱いている様子が窺える。

涯といのりがただならぬ関係性を持っていることは知っているが、彼がアポカリプスウイルスの感染者であることを知っているかは不明。
集がヴォイドの力で親友の弟を殺してしまったことを聞いてしまい、彼のことが心配になり直接会いに行く。

だが、涯に見放され、腑抜けになった集を見て愛想が尽き、涙を流し集の下を去ってしまう。

心では、集のことを相棒のように見ていた様子で、天王洲一高校学園祭を襲ってきた暴徒集団と戦った時は、集と意気の合ったコンビネーションを見せた。

第2次ロスト・クリスマスの後は、ツグミと共に天王洲第一高校に生徒として身を隠していたが、涯を救えなかったばかりか、「脚」であるエンドレイヴを失ったことから自分の価値を見失い、自暴自棄になっていた。

しかし学校を襲う暴徒を前に、集に引き出された自分のヴォイドを纏い事態を乗り切ったことで、完全ではないものの立ち直った。

エクソダスの後に涯と再会を果たしたが、昔と違ってヴォイドを平気で使い捨てにする涯の非道な姿を目の当たりにし動揺する。

葬儀社の生き残りのいるアジトに潜伏する。
嘘界率いるエンドレイヴ部隊の襲撃を受けた際は、皆を守るために最後のヴォイドゲノムの投与を志願したが、嘘界率いる部隊に妨害され、最終的に集の手に渡ってしまい、ダアト戦では新型エンドレイヴ〈シュタイナーA9(アーノイン)〉を駆り、集を援護する。

事件解決後は、祭の誕生日パーティに参加している。

ツグミ


声 - 竹達彩奈

ヴォイド:ハンドスキャナー 効果:スキャンした人物の精巧なダミー人形を作成し、遠隔操作することができる。

仮にそのダミーが破壊されてもヴォイド自体に影響はない 14歳。

作戦中の情報を統括する有能なオペレーターで、ハッキング能力も高い。

コードネームは「ブラックスワン」。

幼い頃は両親にかまってもらえず、独りで人形遊びばかりしていた。

活発で生意気な性格から涯に対してもタメ口で話す。

口癖は「アイ(了解)」と「ネイ(否定)」。

大雲に「くもっち」、四分儀に「しぶっち」といった様にあだ名を付けることが多い。

綾瀬と同じく、当初は集に対する評価がかなり低かったが、日が経つにつれて彼を名前で呼ぶほど信頼するようになる。

第2次ロスト・クリスマス事件解決後、綾瀬と共に天王洲第一高校に生徒として身を隠し、綾瀬と同じく生徒会の一員として行動している。

前日に生徒会長不信任決議を出した男子生徒からは、「姉さん」と呼ばれるようになる。

文化祭では潜入していたダリルにそうとは知らず大量の荷物を押し付け、だらしない姿を見せた彼を「もやしっ子」と呼んでいた。

その後も彼とは正体を知らぬまま交戦する事態になるものの最終決戦で自分を「皆殺しのダリル」と呼んだ彼を「アンタはもやしっ子よ」と叱りつけている。

アルゴが牢屋から脱走した際には、それを知った綾瀬を止めるためにロープで捕縛。

親衛隊に捕まることも考え、中立な立場を維持する。集の事情を知る1人ではあるが、独裁を行う集の側には付けないという状況であった。

エクソダス時には平気で他人のヴォイドを取り出し使い捨てにする涯に恐怖し、アルゴの運転する車で逃亡。

残存する葬儀社メンバーと合流し、一緒に来た谷尋達の面倒を見ている。最終回では綾瀬の教員試験への勉強を手伝っていることが明かされた。

四分儀(しぶんぎ)


声 - 子安武人

27歳。「葬儀社」の参謀役。

「さすがです」が口癖だが、辞書通りの褒め言葉ではなく、皮肉や嫌味として用いることが多い。

5年前、戦場で自分を殺そうとした少年兵だった涯を見出して以来、涯を王にするために傍で手腕を振るってきた。

第2次ロスト・クリスマスの後はアンチボディズに拘束され、嘘界と「チェスで勝利したら涯に逢わせる」という取引を交わす。

嘘界がわざと勝負に負けた為に涯と面会するが、「醜悪な偶像」となった涯に失望する。

そして彼から預かった玄周の日記を携えて集と合流し、アポカリプスウイルスの起源について伝える。

最終決戦の際、ツグミをハッキングで妨害し続けていた研二に「研二、チェックメイトです」と言い渡し、彼を撃ち殺した。

月島 アルゴ(つきしま アルゴ)


声 - 勝杏里

ヴォイド:黒い光を放つマグライト 効果:光に当たった相手を暗闇でつつむ

17歳。竜泉高校の2年生。

白兵戦に長ける少年でナイフと格闘のプロ。

その実力はナイフでブーメラン型ヴォイドを弾き返すほどである。

集の訓練ではいきなり刃物を手渡し、彼を卒倒させた。

自身が根暗ではないかと気に病む一面を見せた。飲み物を飲む際に小指が立つ癖がある。

クーデターの後は、大雲と共にクホウイングループ会長のもとに逃れる。

そして亞里沙救出の命を受け東京に侵入するが、豹変した集と再会し、彼のやり方に反発する。

その際ヴォイドの真実を知る。ツグミと同じく、独裁者となった集には味方しないと態度を鮮明にし、不当な扱いを受けるが、葬儀社に居た頃の何かに必死に抗う集の姿を気に入っていたと告げるなど、集を元の集に戻そうと懸命であった。

ヴォイドを平気で使い捨てにする涯を目の当たりにしたことで、葬儀社および綾瀬とツグミを連れて別行動をとり、生き残りのいた葬儀社のアジトに潜伏。

ユウが自分や葬儀社達のことを集の従者と呼んだ時には「従者じゃない。仲間だ!」と彼の前で宣言している。

大雲の死後は彼の形見となった重火器を使用し戦闘に参加している。

大雲(おおぐも)


声 - 高口公介

寡黙な大男で、銃器や爆発物のプロ。

アルゴと共に逃れたクホウイングループ側では同会長と共に待機し、護衛に回っていた。

24区から逃亡してきた春夏を匿うが、嘘界の罠にはめられマシンガンで銃撃される。

春夏と倉知を逃がす事に成功するものの、嘘界に刺殺される。

城戸 研二(きど けんじ)


声 - 岡本信彦

ヴォイド:重力銃 効果:重力を操作する

葬儀社と集の協力によりGHQの第四隔離施設から救出された少年。

スカイツリー爆破事件を起こした凶悪犯。

GHQトップシークレットデータをハッキングするほどの天才少年。

葬儀社全滅後は行方不明だったが、涯と共にダアトに所属していた。
葬儀社や国連軍との戦いではユウや亜里沙と共に参戦する。

電脳戦ではツグミの攻勢を防御、逆に圧倒しかけたが、正体を掴んでダアトの施設に乗り込んできた四分儀により射殺される。

ルーカサイト撃墜時にはいのりのヴォイドと合体し巨大な銃へと変貌した。

校条 祭(めんじょう はれ)


声 - 嶋村侑

ヴォイド:全てを癒す包帯 効果:あらゆる物体を瞬時に再生する

現代映像文化研究会のメンバー。16歳。集のクラスメイト。

集とは中学生時代からの付き合いで、お互い気を許せる間柄だが密かに彼に恋心を抱いており、集がGHQに逮捕された際は涙を流して心配し、その後授業の遅れを集に教えている際に変化を感じ取った。

谷尋と集の再会を機に2人の後を付いて行ったことで、集の真実を知ってしまい(合宿時では、いのりが集の家に厄介になっていることを颯太から聞き、集の気を惹こうとがんばっていた)、すべてを失ったような顔をしている集を見て声をかけたが、今の集は自分の知っている集ではないため、彼に迫られた後、平手打ちをしてしまう。

その後、集がヴォイドを使いGHQのエンドレイヴと戦っていた現場を目撃したことを集に話し、変わり果ててしまった彼に涙を流し、再起した集からヴォイドを取り出され、その力で損傷したふゅーねるをリペアした後、集や颯太達と共に葬儀社を助けるために、ツグミの案内で羽田に向かった。

集が生徒会長に就任してからは生徒の治療や物資の再生に尽力、ヴォイドランク制の導入を恐れ独断でワクチンを取りに行った颯太たちを止めるためにあとを追い、逃亡用の車両をリペア中にダリルのエンドレイヴの砲撃により重症を負い、祭を庇って同じく重傷を負った集をヴォイドで治療中、武装ヘリからの銃撃を受けてヴォイドを破壊され身体が結晶化し、集がみんなを救える「優しい王様」になることを願いながら、集の治療を終えて息を引き取った。

しかし、皮肉にも彼女の死が集にヴォイドランク制の導入、残酷な王となることを宣言させるきっかけとなった。

全ての事件が解決した最終話では、集を初めとした友人達が彼女の誕生日祝いを行った。

取り出されるヴォイドは「全てを癒す包帯」で、対象が有機物でも無機物でも瞬時に再生する。

集からは「祭らしく優しいヴォイド」と評された。

魂館 颯太(たまだて そうた)


声 - 阪口大助

ヴォイド:あらゆるものを開くカメラ 効果:銃の様な形状で、対象に向けて引き金を引くことでシャッターを押す、集が使用する場合のみ空間消失

現代映像文化研究会のメンバー。17歳。

集とはクラスメイトで「EGOIST」の大ファン。周りからは「空気が読めない」と言われているが、わざと読まないこともあるらしい。

転入してきたいのりに向かって唐突に葬儀社の話題を出し、「EGOIST」の歌詞は葬儀社っぽいなどと指摘した。

集がGHQに逮捕された事を花音から聞いて驚いていたものの、彼が学校に姿を現すとGHQに逮捕されてからの事を興味津々に聞いてくる。

合宿時にいのりに告白しようとしたが、その途中で集にヴォイドを取り出され、告白は阻止されてしまった。そして集と気持ちをぶつけあったことで親交が深まった。

第2次ロスト・クリスマスが起こった時、集の呼びかけに応え、そこで集がヴォイドと呼ばれる力を自在に使いこなし葬儀社の一員となってGHQと戦っていた事と、過去に自分もヴォイドを取り出されていた事、いのりが葬儀社のメンバーである事を聞かされる。

集の必死の思いに心を動かされ、一緒に葬儀社メンバーを助けるため、羽田に向かった。

第2次ロスト・クリスマスの後は集の下で校内で働くものの、ヴォイドの力が弱いために缶詰を開封する程度の貢献しかできなかったことから、ヴォイドランク制導入を恐れるあまりに他の生徒たちと共にワクチン収集のために勝手に行動してしまうが、この行為が祭の死とランク制導入を決定づけてしまい、他の低ランクの生徒達と共にワクチン投与の代償に重労働に課せられることになった。

結果、エクソダス実行までの間に症状がステージ3まで進行してしまい、右側頭部がキャンサーに侵食するに至った。

その恐怖から裏切りに遭った集をクレーターに突き落とし「俺は悪くない」と決別、涯の復活後はアルゴ率いる葬儀社の残存メンバーと行動を共にし、戦線に復帰した集のヴォイドによりアポカリプスを取り除かれた。

その後、祭を死なすきっかけを作ったばかりか、一度は裏切った集とどう接すればいいか分からなくなり、最初は素気ない態度を取ってしまったが、集との握手によって心の霧が晴れ、葬儀社と共にいく集を一緒に避難してきた天王洲第一高校の生徒達と共に見送った。事件解決後、祭の誕生日パーティーに出席している。

寒川 谷尋(さむかわ やひろ)


声 - 水島大宙、花澤香菜(幼少期)

ヴォイド:命を断ち切るハサミ 効果:らせん状の赤い糸を切るように使い、相手の命を絶つ。大ぶりで使い勝手がよく、いのりを失った後の集の主武装として扱われた。

現代映像文化研究会のメンバー。17歳。

集とはクラスメイトで社交的な性格。 表向きは気の利く性格で、転入してきたいのりに対する皆の質問攻めを制したり、葬儀社の活動に巻き込まれた集を気遣ったりと好青年である。

裏ではノーマジーンの売人「シュガー」として活動し、その取引の際に集たち葬儀社がアンチボディズと交戦している所を目撃、「シュガー」であることが集に知られた後、互いの事情を秘密にするという約束をするが、弟・潤の治療費のために集を裏切りGHQに通報、集が復学した際には、処分されそうになった弟を連れて身を隠していたが、移動中に集と再会し、彼の協力で潤を葬儀社に保護してもらおうとしたが、GHQに発見され集と内輪もめになっていた際にヴォイドを取り出され気を失い、意識を取り戻した時に潤の死を集の口から聞かされた。

その後は学校にも戻らず街を彷徨っていたが、バイオテロの際に集が発した呼びかけに応じ現れ、彼や祭達と共に羽田に向かった。

第2次ロスト・クリスマス後は学校に復帰し、集を生徒会長に推して自分は補佐に付き、ヴォイドランク制を提案、祭の死の一部始終を見たことで「ヴォイドの破壊=死」という事実を知るが、集が事実を知ればヴォイド使用を躊躇うことを予測して揉み消したが、真相を集に知られたことで信頼を失い、さらに亞里沙襲撃の犯人であるいのりの処遇について集と争った結果彼と決別、その際かつて彼をGHQに売り信用を失くしたことを悔やんでいた。

エクソダスの後は、颯太や花音と共にアルゴ率いる葬儀社の残存メンバーと行動を共にし、最終決戦の際は颯太と花音と共にヴォイドを集に預け、24区に取り残された一般人の避難誘導を行った。

草間 花音(くさま かのん)


声 - 寿美菜子

ヴォイド:レーダー機能付のメガネ 効果:遠くのものを見通すことができる

集のクラスの学級委員長。17歳。

集がGHQに逮捕される現場を目撃した1人。

昔は谷尋とよく遊んでおり、密かに恋心を抱いている。そのために集が復学後に不登校になった谷尋をかなり心配していた。

第2次ロスト・クリスマスの際に集から全ての事情を聞いた後、祭達と同じく協力者の1人となり、一緒に羽田に向かう。

集が会長になってから、ヴォイドランク制や祭の死をきっかけに周りの人間が変わっていく事を悲しむ。

自身はヴォイドの能力を使い、屋上からの見張りを担当していた。

供奉院 亞里沙(くほういん ありさ)


声 - 遠藤綾

ヴォイド:あらゆるものを弾き返す盾 効果:手鞠を介して6枚の盾を自在に操る

天王洲第一高校の生徒会長。17歳。
クホウイングループの長を祖父に持つ。高潔かつ潔癖な性格で、学内の男子の憧れの的。

GHQに連行され、学校で好奇の視線を向けられる集を庇う。

将来的にグループを背負って立つ者として期待され、完璧であることを志しているが、その重圧を受け止めきれてはいない。

日本の自主独立を掲げたグループ主催の船上パーティに出席した際、潜入していた涯に出会い、ただならぬ想いを抱き始め、第2次ロスト・クリスマスの際に集から全ての事情を聞いた後、祭達と同じく協力者の1人となり、一緒に羽田に向かった。
事件解決後、閉鎖地区となった学園の全責任を務める生徒会長として仲間達と共に全力を注ぐが、GHQが閉鎖区画を切り捨てる情報を知った後、不安になる全生徒を抑えることができなくなり、難波や数藤から不信任決議を言い渡されてしまい、結果集に会長の座を譲ったが、祭の死により変わってしまった彼に反発したため、校舎の一室に軟禁され(ヴォイドがSランクと高位だったため)、その後アルゴの拘束を聞き見張りから逃げるが、「ヴォイドの破壊=死」という事実を目の当たりにし、それを他の生徒たちに知らせようとした途端にいのりに襲撃されてしまい、その時の恐怖から混乱に陥っていたところをコンタクトをとってきた涯につけ込まれ、秘密裏に他の生徒を懐柔、エクソダス計画の発動後集に対するクーデターを図った(その後、涯によって4人の生徒が犠牲となり、彼女からの立場上、集と同じく他人を利用する者となる)。

その後はダアトの一員として行動するが、近くにいられると思った涯の傍にいることは許されず、自分を粛清しに来た祖父を自らの手で殺すことになってしまう。いのりの捕縛後、任務中に集に拉致され、彼を葬儀社の潜伏しているアジトに案内、決戦時は涯に付くことを決め、彼にヴォイドを託した。

国連軍の襲撃を受け、託されたヴォイドで通路を塞ぎ続けるが、真名の歌でアポカリプスウイルスの感染が進行してしまい右脚が結晶化、それでもなおヴォイドで守り続けるが涯の死と集の力でアポカリプスウイルスとヴォイドが消滅し、乗り込んできた国連軍に撃たれるも、ダアトのメンバーに救出された。

その後の消息は不明(祭の誕生パーティーにも参加していない)。 「オリジナルなアニメなのだから」という理由で、制作スタッフの様々なフェティッシュが盛り込まれたキャラクターとなっている。

ダリル・ヤン


声 - 内山昂輝

ヴォイド:万華鏡

効果:ビームや銃弾を弾き返すバリアフィールドの様なものを形成する。
〈ゲシュペンスト〉搭乗時には「ヴォイドゲノムエミュレーター」の効果によりそのヴォイド能力を使用 GHQのエンドレイヴパイロット。使用機体はシュタイナー→ゴーチェ→ゲシュペンスト。17歳。
階級は少尉で、司令官ヤン少将の息子。

物質的には恵まれながらも人並みの愛情とは無縁な環境で育ち、極度の心理外傷を抱え込んだ結果、優しかった性格は他人や集団を顧みない自分勝手な性格になってしまった。人との肉体的接触を嫌悪し、たとえ相手が上官であっても面罵し、民間人の女子供を平然と殺害するなど、人格は破綻しており「皆殺しのダリル」の二つ名で呼ばれる。

将校という立場であるにも関わらず、指揮系統を無視し無断出撃を行い、綾瀬のエンドレイヴと戦闘に突入するなど組織という物を第一に考えていない。

このような性格からか、戦闘中においても涯への敵愾心という私情でルーカサイトのコアを省みる事無く施設内で発砲、東京壊滅の危機を招いている。


ただし、戦闘要員としては優秀らしくエンドレイヴの操縦の腕は確かなものであり、量産機〈ゴーチェ〉で綾瀬の新型機〈シュタイナー〉と互角に渡りあった。

誕生日は8月23日。ゴーチェの機体ナンバーもこれから由来する「823」であるが、そこに込められた真意を汲もうとしない父への絶望と憎悪を嘘界に利用され、茎道のクーデターに協力してしまう。

その際に父を自らの手で殺害したためか、以後心境に変化が表れ始める。

閉鎖区画の東京浄化作戦に使用されたゴースト部隊の一方的虐殺行為に不満を抱いていて、殺し方に愛がないと言う。

ツグミを「ちんちくりん」と呼ぶなど、学園祭の時に自分におせっかいを焼いたツグミに何か思う所があるようで、ツグミのヴォイドによって作られた集・綾瀬・ツグミのダミーがゴースト部隊に銃撃される光景を目にした時には動揺を見せた。

アンチボディズ側で涯が現れた際には、自分の手で実の父親を殺めてしまったことを思い出し彼に反発。文句を口にしながらツグミを助けるのであったが、命令違反をした事で牢獄に放り込まれる。

葬儀社に対する敵対心が強く、幾度となく葬儀社に戦いを挑むも敗北している。最終決戦では、葬儀社との決着を付ける為に自ら「ヴォイドゲノムエミュレーター」の実験体になる事を志願し、大型エンドレイヴ〈ゲシュペンスト〉に搭乗。綾瀬たちの前に立ちはだかる。

涯が敗れたことでエミュレーターが作動しなくなり、綾瀬に敗れる。それでもなお「お前らをやれば僕は『皆殺しのダリル』でいられる」と宣言するがツグミによって否定された。敗北後にアンドレイによって命を救われ、エレベーターで逃亡する。

桜満 真名(おうま まな)


声 - 茅野愛衣

いのりに似た容姿の人物。物語の中核を担う存在の1人。〈王の能力〉を宿した集にたびたび語りかける。幼い集と一緒に写った写真がある。

その正体は集の姉であり、「はじまりの石」に最初に触れ、最初にアポカリプスウイルスに感染した第一感染者。

2029年の夏、砂浜に打ち上げられていた少年の涯を助け、「トリトン」と名付けた。

しかしウイルスに精神を蝕まれた結果、集に対し異常な愛情を抱き、自分を危険視した涯を亡き者にしようとする。

クリスマスの日教会で涯を騙し、銃の暴発で怪我を負わせたところを集に発見される。

集に迫るも、身体を覆う結晶を見た集から「化け物」と突き放されたことで精神が揺らぎ、ウイルスを暴走させる。

周囲を感染させ崩壊させつつ、自らも集と涯に助けを求めながら崩壊していった。これが「ロスト・クリスマス」となる。

現在で茎道らの計画によって、いのりの体を使い復活させられかけたが、集と涯によってとどめをさされ、正気に戻り涯と共に消えていった。

だが、真名の存在はまだいのりの中に残っているらしく、彼女の体を使って亜里沙を攻撃したり、廃墟の町に居る危険人物達を瀕死状態に追い込んだりしている。

未だに集を求めている様子で、涯を利用し集が自分の下に来るのを待っている。

そして、記憶の消えたいのりの体を依り代に完全復活を果たす。

復活した後集に迫るが拒絶され激怒、彼と完全に決別し世界中を自らの踊りによって結晶化させようとする。

最期は「淘汰の終着点」において涯と共に集の右腕に消えていった。

その体は何度朽ちても復活させられ永遠に役割から解放されることは無かったが、涯の行動によりようやく解放された。

ユウ


声 - 西墻由香

ヴォイド:弓 効果:スプリットミサイルの様にアポカリプスウイルスの矢をばら撒く

ダアトの一員である、金髪碧眼の少年。

ただし10年以上前から容姿が変化しておらず、実際の年齢は不明。本人の口振りから、千年以上の時を生きているかのような言動をする。

茎道が話しかけていた少年。集の〈王の能力〉のフラッシュバックでも似たような人物が確認されている。真名のことを知っている。
集と同じく〈王の能力〉を持ちそれによって、いのりからヴォイドの剣を取り出すとそれで集を庇った涯を斬り付ける。
手には集と同じく{王の刻印}がある。

その正体は「ダアトの総意を象徴する者」であり、自らの存在そのものがダアトであるとも語っている。
アポカリプスウイルスを開発し隕石を使って地球へ送り込んだ惑星の使者である。

集との戦いで敗北するが、自身は集と涯の戦いを見守る立場になり、消えていった。

年齢不詳でありながら「弓」のヴォイドを持ち、涯が使用している。

GHQの艦隊が襲撃してきた際には亞里沙の「盾」と城戸の「重力銃」と合体した、スプリットミサイルの様にアポカリプスウイルスの矢をばら撒く弓型のヴォイドへと変貌した。

EGOIST


アニメ「ギルティクラウン」生まれの、ryo (supercell)がプロデュースを手掛ける架空のアーティスト。

EGOISTのヴォーカルchelly(チェリー)は2000人を超える応募者の中から、選ばれた歌姫。

実際に存在しており、生ライブは勿論、ラジオ出演や、インタビュー取材を受ける事ができる。

これまでにリリースしたCDはいずれも、オリコンウィークリーチャートTOP10入りを果たし話題に。

最初はアニメの中の存在だったが、現在はそのアニメから飛び出し、人気アニメ「サイコパス」「甲鉄城のカバネリ」、アニメ映画Project Itoh「屍者の帝国」「ハーモニー」「虐殺器官」の主題歌を務めており、他のアーティストに類を見ない存在となっている。

僕の好きな楽曲


Guilty Crown公式はこちら