玉藻前(たまものまえ)

玉藻前

平安時代、鳥羽上皇に寵愛されれていた女性・玉藻前。美貌と博識から愛されていましたが、その正体は九尾の狐でした。やがて陰陽師によりその正体を見破られ、玉藻前は白面金毛の九尾の狐の姿となって姿を消します。九尾の狐は、近づく人間や動物等の命を奪い、人々を恐れさせましたが、その後、那須野(栃木県)で発見され、武士に退治されました。この玉藻前の伝説の成立は、室町時代の前期以前であると考えられており古くは「神明鏡」や御伽草子の「玉藻の草子」に描かれています。