選手としての特徴

打撃

バッティングスタイルは、変化球を狙い速球を“詰まりながら”内野と外野の間に落とす。または、あえて相手投手の決め球を狙って打ちにいくという。バッティングフォームが「打った直後、すでに右足が一塁を向いている」ため、俊足と相まって他の選手ならばアウトになるような内野ゴロが安打になることが多い。アメリカのメディアに「走りながら打っている」、「走りながら打つ忙しい選手」などと言われるように、左打者でかつスイングから走り始めるまでの一連の動作が速い分、本塁から一塁への到達時間が3.9 - 3.7秒と非常に短く、バント安打の際には3.46秒を記録したこともあり、2001年と2010年を比較して0.1秒ほど平均速度は遅くなっているものの、2010年時点でも平均3.92秒、バント安打で3.56秒を記録するスピードを誇る。また視力は0.4程度だが眼鏡もコンタクトレンズも使用しておらず、ボールを点や線でなく立体的にとらえているという。また、父親の幼少の頃からのトレーニングで左打者でありながら、左投手を苦にしなかった。

守備

強肩で知られ、2006年に行われたメジャーリーガー415人による投票「最も肩が強い外野手」で48%の得票率を占め1位となった。1998年に行われたオールスターゲームの遠投競争では、ナゴヤドームのセンターフェンス手前からバックネット近くの城島健司まで推定130mの遠投を披露している。強肩であることに加えて送球のコントロールも良いため、ブラディミール・ゲレーロの送球が「バズーカ」などと呼ばれていたのに対してイチローの送球は「レーザービーム」と称されている。


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