スティーヴン・ジェラード

 幼少の頃からリヴァプールFCのアカデミー(下部組織)で才能を磨き、1998年にトップチームデビューを飾る。デビュー当初は右サイドバックとしてプレー。その後、ポジションをセンターハーフにコンバートされる。代表デビューは2000年5月のウクライナ戦。19歳でUEFA欧州選手権2000の代表メンバーに選ばれている。翌2000-2001シーズンではリヴァプールのレギュラーとして活躍。カップ・トレブルに大きく貢献した。

2005年は、リーグ戦で低迷するチームを鼓舞しながら、UEFAチャンピオンズリーグにおいては、GL突破のためには2点差以上の勝利が義務付けられた最終戦のオリンピアコスFC戦で、試合終了間際にミドルシュートを決め3-1とし、チームを決勝トーナメントへ導く。決勝トーナメントでは得点こそなかったものの、存在感を示しチームは決勝戦へと進出させた。決勝のACミラン戦では3-0のビハインドを覆す逆転優勝を決めるきっかけとなるヘディングシュートを決めてみせた。ゴール直後のチームメイトとサポーターへむけた『盛り上がれ!』というパフォーマンスは有名である。また、このシーズン終了時に再びチェルシーへの移籍が報道された。代理人が「交渉は修羅場になった」と発言するほど契約延長交渉は乱れたようだが、これはジェラード本人とクラブ側との些細な思い違いから始まったものであった。正式な会談を持った結果、ジェラードはあっさりとチームへの残留を決めた。

元イングランド代表MFスティーヴン・ジェラードがリヴァプールの選手として最後にピッチに立ったのは、2015年5月24日だった。18歳でトップチームデビューを飾り、23歳の若さでキャプテンに就任。カップ戦3冠(2001-02シーズンにFAカップ、リーグカップ、UEFAカップを制覇)やイスタンブールの奇跡を経て、クラブの英雄に留まらず、“街の象徴”と呼ばれるまでの存在となったジェラードがリヴァプールに別れを告げた。


プレースタイル

ジェラードは非常に得点力のあるミットフィルダーであり、リヴァプールに在籍していた17年間で10ゴール以上が4回、5ゴール以上が7回も記録している。在籍時は、大きな得点銀としてリヴァプールを牽引した。

ジェラードはよりボールを広く展開するロングボールを多用しており、サイドチェンジやロングスルーパスなど、試合の流れを一人で変えられる選手。

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