猫の嘔吐


猫がよく吐くのはなぜ?

猫は元来、狩りをして食べるものを手に入れてきました。そのとき、獲物を丸のみに近い状態で食べる習性があり、自分の胃袋の大きさ以上の量を食べてしまうことがあります。そのため、吐き出すことが多くなったのです。


猫が吐いたものや色

◇毛玉を吐いた時

猫は自分で自分の身体を舐めてグルーミングをします。そのとき、知らず知らずのうちに毛を飲み込んでいるため、胃の中に溜まった毛が毛玉となって吐き出されることがあります。毛玉ができやすい子は、日常的によく吐き出します。嘔吐物が毛玉だけなら、必要以上に心配をしなくてよいかもしれません。

◇黄色い液体を吐いた時

お腹が空きすぎているときや胃の運動が低下していると、たいていの場合、透明な液体や泡だけを吐きますが、まれに黄色い液体を吐くことがあります。この黄色い液体は、胆汁である可能性が高いです。

◇嘔吐物に血が混じる時

吐物に血が混じる時は、出血元が呼吸器の可能性があります。この場合、出血してから時間が経過しているので、黒っぽい茶色をしている場合が多いです。

◇透明の胃液のような液体や白い泡を吐いた時

透明な液体や白い泡を吐くことがあります。これは、胃液です。胆汁を吐くときと同様に、お腹が空きすぎると胃液を吐くことがあるのです。胃液を吐いた後、ごはんを食べて、けろっとしていれば心配がない場合が多いですが、繰り返す場合は病気のサインかもしれません!


危険なサインとなる嘔吐

◇茶色のものを吐いた時

胃や腸など内臓から出血している場合に、黒っぽい茶色のものを吐くことがあります。出血したばかりの血液の色は真っ赤ですが、時間が経つと酸化して、茶色っぽい色に変わるのです。

◇何度も繰り返し吐く、毎日吐いてしまう

たとえ胃液だけであっても、1日に何度も吐いたり、吐くことが何日か続いた場合は、誤飲や消化器系の病気のサインかもしれないので、早めに病院に連れて行きましょう。

◇吐こうとするのに吐き出せない

吐きたがってえずいているのに、何も吐き出さないあるいはよだれだけが出る、といった場合は、毛玉が溜まってしまっている毛球症(もうきゅうしょう)や異物誤飲かもしれません。


まとめ

猫は吐くことが多いのであまり気に留めないかもしれません。しかし、なかには事故や疾病が原因のこともあるので、いつもと違うと感じたら、獣医師に見てもらった方が安心です。


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