日本の世界遺産


  • 法隆寺地域の仏教建造物(奈良県)

    法隆寺地域の仏教建造物は、奈良県生駒郡斑鳩町にあるユネスコの世界遺産(文化遺産)。
    法隆寺および法起寺の建造物から構成される。 姫路城とともに日本初の世界遺産として登録された。

    姫路城(兵庫県)

    姫路城は、兵庫県姫路市にある日本の城。江戸時代初期に建てられた天守や櫓等の主要建築物が現存し、国宝や重要文化財に指定されている。
    また、主郭部を含む中堀の内側は「姫路城跡」として国の特別史跡に指定されている。
    また、ユネスコの世界遺産リストにも登録され、日本100名城などに選定されている。
    別名は白鷺城という。

    屋久島(鹿児島県)

    屋久島は、鹿児島県の大隅半島佐多岬南南西約60kmの海上に位置する島。
    熊毛郡屋久島町に属し、近隣の種子島や口永良部島などと共に大隅諸島を形成する。
    南方に位置するトカラ列島や奄美群島などとともに南西諸島を構成する。
    九州最高峰の山、宮之浦岳(標高1936m)がある。
    自然が豊かで、屋久島国立公園の中核をなし、世界自然遺産の一つに登録されている。

    白神山地(青森県、秋田県)

    白神山地は、平成5年(1993年)12月、屋久島とともに世界自然遺産に登録された。
    その登録理由は、「人の影響をほとんど受けていない原生的なブナ天然林が世界最大級の規模で分布」し、
    その普遍的な価値が世界的に貴重なものとして認められたからである。

    古都京都の文化財(京都府、滋賀県)

    「古都京都の文化財」は、国宝(建造物)や特別名勝(庭園)がある、
    または遺産の敷地全域が史跡などに指定されているなどで遺産そのものの保護の状況に優れていること、
    時代・文化を代表する建立物であることなどを理由に、厳正なる調査を経て選出されました。

    白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜県、富山県)

    白川郷は、岐阜県内の庄川流域の呼称である。
    大野郡白川村と高山市荘川町(旧荘川村)および高山市清見町(旧清見村)の一部に相当し、白川村を「下白川郷」、他を「上白川郷」と呼ぶ。
    今日では白川村のみを指すことが多い。白川郷の荻町地区は合掌造りの集落で知られる。
    独特の景観をなす集落が評価され、1976年重要伝統的建造物群保存地区として選定、1995年には五箇山(相倉地区、菅沼地区)と共に白川郷・五箇山の合掌造り集落として、
    ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。
    白川郷の荻町地区は、今も実生活の場として使われているところに価値があり、それが他地域の合掌民家集落と違うところである。

    原爆ドーム(広島県)

    原爆ドームは、第2次世界大戦末期に人類史上初めて使用された核兵器により、被爆した建物です。
    ほぼ被爆した当時の姿のまま立ち続ける原爆ドームは、核兵器の惨禍を伝えるものであり、
    時代を超えて核兵器の廃絶と世界の恒久平和の大切さを訴え続ける人類共通の平和記念碑です。

    厳島神社(広島県)

    厳島神社(公式表記:嚴島神社)は、広島県廿日市市の厳島(宮島)にある神社。
    式内社(名神大社)、安芸国一宮。
    旧社格は官幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。
    神紋は「三つ盛り二重亀甲に剣花菱」。
    古くは「伊都岐島神社」とも記された。全国に約500社ある厳島神社の総本社である。
    平成8(1996)年12月にユネスコの世界文化遺産に「厳島神社」として登録されている。

    古都奈良の文化財(奈良県)

    古都奈良の文化財とは、日本の奈良県奈良市内にある8件の地域遺産と緩衝地帯とで構成されるユネスコ世界遺産(文化遺産)。
    総面積約31.18平方キロメートル。
    1997年(平成9年)の推薦を経て、1998年(平成10年)12月2日、京都市で開催されたユネスコ世界遺産委員会で登録された。
    ユネスコ世界遺産として日本で9件目、文化遺産としては7件目であった。

    日光の社寺(栃木県)

    境内には絢爛たる桃山文化の伝統を継いだ極彩色の彫刻や金箔で飾られた陽明門、唐門、拝殿、本殿、奥社が立ち並んでいる。
    日光の社寺では、建造物群と周辺の自然景観が一体となった文化的景観も世界遺産に登録されている。

    琉球王国のグスク及び関連遺産群(沖縄県)

    琉球王国のグスク及び関連遺産群は、沖縄本島南部を中心に点在するグスクなどの琉球王国の史跡群から構成されるユネスコの世界遺産(文化遺産)である。
    2000年11月30日(CET)に、日本で11件目の世界遺産として登録された。

    紀伊山地の霊場と参詣道(三重県、奈良県、和歌山県)

    「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録でキーワードとなったのが「文化的景観」です。
    その意味するところは「自然と人間の営みによって形成された景観」というもので、幅広い内容を含んでいます。
    山や樹木なども、「霊山」や「神木」として特別な価値が与えられると、「文化的景観」に仲間入りすることになります。

    知床(北海道)

    平成17年7月17日に知床は世界自然遺産に登録されました。
    登録に当たっては、流氷が育む豊かな海洋生態系と原始性の高い陸息生態系の相互関係に特徴があること、
    シマフクロウ、シレトコスミレ等の世界的な希少種やサケ科魚類、海棲哺乳類等の重要な生息地を有すること等が評価されました。
    世界的に見て普遍的な価値を有する知床の自然環境を将来の世代まで引き継いでいくため、環境省を始め、関係機関により様々な取り組みが始められています。

    石見銀山遺跡とその文化的景観(島根県)

    16世紀前半から本格的に開発され、20世紀まで操業された銀鉱山遺跡の本体。
    江戸時代初め柵で厳重に囲まれていたことからこの名がある。
    銀の生産活動はもちろんのこと、生活・流通・信仰・支配に関わる遺構・遺物が良好に残る。
    17世紀に銀山柵内から大森地区に移転した石見銀山支配の中枢施設跡。

    小笠原諸島(東京都)

    小笠原諸島は、東京都小笠原村の行政区域を指す。
    東京都特別区の南南東約1,000キロメートルの太平洋上にある30余の島々からなる。
    総面積は104平方キロメートル。
    南鳥島、沖ノ鳥島を除いて伊豆・小笠原・マリアナ島弧(伊豆・小笠原弧)の一部をなす。
    小笠原諸島は別名をボニン諸島 (Bonin Islands)という。

    平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群(岩手県)

    平泉‐仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群、 平泉の寺院や浄土庭園は、中国から伝わった仏教と日本古来の自然崇拝思想が融合した浄土思想に基づき、
    現世における仏国土(浄土)の空間的な表現を目的として創造された独特な事例であること
    平泉の浄土思想は、今も平泉で行われている宗教儀礼や民族芸能などに確実に受け継がれていること などが評価され、2011年、文化遺産に登録された。

    富士山-信仰の対象と芸術の源泉(静岡県、山梨県)

    標高3,776m、日本一の高さを誇る富士山は、その壮大さと、頻繁に繰り返された荒々しい噴火によって、古来より人々の畏敬を集め、
    「信仰の対象」となってきました。 またその円錐形をした美しい姿は、多くの芸術家にインスピレーションを与え、数多くの「芸術の源泉」となっています。

    富岡製糸場と絹産業遺産群(群馬県)

    富岡製糸場と絹産業遺産群は、群馬県富岡市の富岡製糸場、および伊勢崎市、藤岡市、下仁田町の2市1町に点在する養蚕関連の史跡によって
    構成される文化遺産であり、2014年6月の第38回世界遺産委員会(ドーハ)において、世界遺産として登録された。

    明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業(岩手県、静岡県、山口県、福岡県、熊本県、佐賀県、長崎県、鹿児島県)

    明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業は、2015年の第39回世界遺産委員会でUNESCOの世界遺産リストに登録された日本の世界遺産の一つであり、
    山口・福岡・佐賀・長崎・熊本・鹿児島・岩手・静岡の8県に点在する。
    西洋から非西洋世界への技術移転と日本の伝統文化を融合させ、1850年代から1910年(幕末 - 明治時代)
    までに急速な発展をとげた炭鉱、鉄鋼業、造船業に関する文化遺産であり、稼働遺産を含む世界遺産は日本では初めてとなった。

    国立西洋美術館本館(東京都)

    フランス政府とル・コルビュジエ財団が中心となり、建築家ル・コルビュジエが設計した代表的な建築作品を
    一括して国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産リストに登録することが計画されました。
     フランス政府は、ル・コルビュジエが日本で唯一設計した国立西洋美術館(本館)を構成資産の一つとして推薦するため、日本政府に対して協力要請を行いました。
    平成19(2007)年9月14日、日本政府は、国立西洋美術館(本館)を世界文化遺産の候補として、ユネスコの世界遺産暫定リストに記載しました。
    そして同年12月21日、国の重要文化財(建造物)に指定しました。

    「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群(福岡県)

    「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群は、ユネスコの世界遺産リスト登録物件で、日本の世界遺産の中では21番目に登録された。
    福岡県の宗像市及び福津市内にある宗像三女神を祀る宗像大社信仰や、大宮司家宗像氏にまつわる史跡・文化財を対象とするものであり、
    自然崇拝を元とする固有の信仰・祭祀が4世紀以来現代まで継承されている点などが評価されている。
    世界遺産委員会では、航海と結びつく世界遺産の少なさを補完する物件という観点からも評価された。

    長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(長崎県、熊本県)

    長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産は、長崎県と熊本県に残る12件の構成資産から成るUNESCOの世界遺産リスト登録物件である。
    2007年1月23日、文化庁が「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県富岡市など。2014年に世界遺産登録)、「富士山」(山梨県、静岡県。
    2013年に「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」として世界遺産登録)、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」(奈良県明日香村など)とともに追加申請を決めた物件で、
    もとは「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」として登録が目指されたが、潜伏キリシタンに価値の焦点を絞る形で構成資産が再考された結果、現在の名称になった。
    2018年6月30日、第42回世界遺産委員会において登録が決定した。

    百舌鳥・古市古墳群(大阪府)

    百舌鳥古墳群は、堺市内の東西・南北約4キロメートルの範囲に広がる古墳群です。
    古墳時代、この一帯には100基を越える古墳が造られました。
    しかし、都市化の進展などによってその多くが失われ、現在は4世紀後半から6世紀前半に造られた44基の古墳が残っています。
    その中には、世界最大級の墳墓・仁徳天皇陵古墳をはじめとする巨大前方後円墳などが含まれており、日本の古墳文化を物語る貴重な遺産です。

    奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島(鹿児島県、沖縄県)

    奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島は、国際連合教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産リスト記載物件であり、
    日本の自然遺産としては5番目に登録された。
    その名の通り、鹿児島県の奄美大島と徳之島、沖縄県の沖縄本島北部(国頭村、大宜味村、東村)と西表島の4島からなる。
    暫定リストへの追加記載が決まった当初の名称は奄美・琉球だったが、ユネスコから名称の変更要請を受けて、
    現在の名称に変更し、世界遺産センターへの推薦書の提出が閣議了解された。
    2021年5月10日に自然遺産の諮問機関である国際自然保護連合(IUCN)から登録勧告が出され、
    オンライン形式で開催された第44回世界遺産委員会拡大会合において、7月26日に登録が決定した。

    北海道・北東北の縄文遺跡群(北海道、青森県、岩手県、秋田県)

    北海道・北東北の縄文遺跡群は、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された北海道(道南)・北東北にある縄文時代の遺跡群の総称。
    発掘された考古遺跡のみで構成されるものとしては、国内初の世界遺産となる。
    遺跡は北海道・青森県・岩手県・秋田県の1道3県に点在している