とりもどせ、すべてを
2003年アニメ版『鋼の錬金術師』は2003年10月4日から2004年10月2日まで放送されたアニメーション会社『ボンズ』制作のダークファンタジーアニメ。全51話。こちらは制作時に原作が全27巻の内6,7巻までしか発売されていなかったため、途中からのシナリオはオリジナルストーリーとなっている。しかし、オリジナルながらも作り込まれたストーリーは賛否両論ながらも原作者からは全体的に評価され、現在でも根強いファンが多い作品である。
みどころ紹介
1・オリジナルでも面白いストーリー
原作のストーリーの人気は高いが、こちらもオリジナルだからといって面白くないというわけではない。序盤の設定などは原作と同じだが、一部同じ名前ながら全く違うキャラクターなども存在し、そのキャラクターがまた魅力的で、オリジナルストーリーの面白さに一役買っている。
本作のストーリーの特徴として、原作よりダークファンタジーという雰囲気が強く、かなり暗い展開が後半になるにつれて増えていくため、トラウマになるようなシーンもある。ともあれ、原作とは違ったハガレンを楽しむことが出来るため気になる方は是非一度見て欲しい。
2・安定した綺麗な作画
アニメの戦闘シーンは大きな動きや早い動きを表現しようとする場合、かなりの労力が必要になり、長期に渡って放送するアニメでは戦闘シーンはもっさり気味になったりする事が多い。
しかし鋼の錬金術師のアニメでは、2003年版、2009年版共に総合話数は51話、64話と多いながらも全編通じて戦闘シーンは完成度が高くもっさり感が全くない出来となっている。
腕や足のしなりなど、リアリティのある動きが特徴的(クリックで初めから再生
3・主題歌を飾る豪華なアーティスト達
アニメということでOP,EDは用意されており、そのアーティストは有名なものが多い。特に、ポルノグラフィティが歌う『メリッサ』は、誰もが一度はどこかで耳にしたことがあるのではないだろうか。
OP、ED共に4種類用意されており、どの曲も人気が高く、アニメーションも丁寧に作られている。特に、第4OPであるASIAN KUNG-FU GENERATION が歌う『リライト』は曲、アニメ共に最高峰の出来となっている。
第4オープニング『リライト』 サビの戦闘シーンは必見
OP/ED曲一部紹介
曲名 | アーティスト |
メリッサ | ポルノグラフィティ |
READY STEADY GO | L'Arc~en~Ciel |
リライト | ASIAN KUNG-FU GENERATION |
I Will | sowelu |
2003年版の監督を担当した、『水島精二』曰く「アニメ版は二次作品」とのことだが、それでもとてつもない完成度を誇っている。また、2005年にはアニメシリーズ完結として『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』が上映された。2009年に新しいアニメがあり、原作が完結した今なお根強い人気がある名作である。
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