ティアゴ・アルカンタラ

バルセロナの下部組織で育ったチアゴ・アルカンタラは2008-09シーズン、ジョゼップ・グアルディオラ監督の下でトップチームデビュー。18歳の誕生日を迎えたばかりとは思えない驚異的なテクニックを披露し、すぐさまファンやメディアの注目を集めた。

だが、バルサでは思うような出番を得られず、13年夏にバイエルン・ミュンヘンへと移籍。恩師グアルディオラの「チアゴが来るか、誰も来ないかだ」というラブコールに応える形で加わり、後に2500万ユーロ(約28億6000万円)という移籍金の低さもバルサ側の“失策”として話題となった。

加入当初は怪我に泣かされたものの、3年目以降は主力として躍動。芸術的なボールテクニックでドイツのファンを魅了した。クラブ史上2度目のトレブル達成に貢献した19-20シーズン終了後、新たな挑戦を求める形で、リヴァプールに活躍の場を移している。

スペイン代表デビューは2011年。EURO2016、ロシア・ワールドカップに出場している。


プレースタイル

ビルドアップからファイナルサードでの崩しまで、クオリティの高いプレーで貢献するボールプレーヤー。相手の裏を取る上半身の揺さぶりを交えたトラップやターンが得意で、厳しいプレッシャーをモノともしない。

低い位置からパスを放つだけでなく、ドリブルを選択することが多く、足下に技術に絶対の自信を持っている。また、浮き球のパスも持ち味。相手守備陣をあざ笑うようなアシストを時折見せる。

天才肌のテクニシャンだが、守備が不得手なわけではない。読みの鋭さやハードなスライディングタックルが光り、ブンデスリーガ時代は屈強な選手を相手にしても後手に回らなかった。

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