ヨルシカファーストミニアルバム『夏草が邪魔をする』は、叙情的な歌詞と独特の世界観により、まるで小説や映画を見ているような気分になれる、ヨルシカの原点となるアルバムです。
YouTube再生回数1.2億回再生と3番目に再生回数の多い人気曲。
かわいらしい雰囲気の曲だが、2番の歌詞"あのね、私実はわかってるのもう君が逝ったこと"になっていることからも分かるように、大切な「君の死」を受け入れられない主人公の曲になっています。
アルバム『負け犬にアンコールはいらない』は、"夏"と"切なさ"を感じる、ヨルシカの2ndミニアルバムです。
作詞を手掛けるn-bunaの以下のコメントのように、"生まれ変わり"がコンセプトとなっているアルバムです。
青春の全てだった「君」が何も言わずに消えてしまう。納得がいかない。こんな理不尽な世界、壊してしまえ。
そんな抑えきれない破壊衝動を歌った曲です。
2020年に発売された3rdフルアルバム『盗作』では、再度レコーディングされていて、n-bunaによれば今回のアルバムが「爆弾魔」から着想を得ているとのこと。
「君」がいなくなってしまった世界で、どうやって生きたらいいかわからず、先生に人生相談するというストーリー。
主人公の溢れんばかりの感情と喪失感に涙が止まらない曲です。
YouTube再生回数1.6億回再生とヨルシカの中で最も人気の高い曲。
この曲は「僕」の中の、かつて「君」がいた思い出の風景を歌ったなんとも儚い曲です。
ヨルシカの初となるフルアルバム『だから僕は音楽を辞めた 』は、音楽を辞めることになった青年が"エルマ"へ向けて書き溜めた手紙や歌詞がアルバムのコンセプトとなっています。(歌詞のない楽曲も含めて)全14曲から構成されています。
1stフルアルバム『だから僕は音楽を辞めた』の一曲目。
このアルバムの主人公である青年エイミーが、とある女性へ向けた手紙の内容が歌詞に綴られています。
この女性の正体がエルマという名前であることがこのアルバムの最後の曲「だから僕は音楽を辞めた」で判明します。
1stフルアルバム『だから僕は音楽を辞めた』の一曲。
何も贅沢な暮らしなんて望んでいない。"君"さえいてくれればそれでいい。それ以上の幸せなんていらない。
そんな大切な人を失った主人公の悲しい心情を歌った曲です。
YouTube再生回数1.4億回再生と二番目に再生回数の多いヨルシカを代表する一曲。
主人公にとって音楽とは"人生"そのもの。
音楽という人生そのものを"辞めた"主人公の心境が描かれた曲です。
前作『だから僕は音楽を辞めた』の続編となる2ndフルアルバム『エルマ』。
前作の主人公の青年"エイミー"から送られてきた手紙に影響を受けた女性"エルマ"が手掛けた14曲が収録されています。
「藍二条」のアンサーソング。水の中の底から見る景色を曲にした、儚く美しい曲です。
エイミーの入水自殺は、きっとこんなに美しいものだったんだよね、と願うエルマの思いが見えてきます。
前作『だから僕は音楽を辞めた』の続編となる2ndフルアルバム『エルマ』より、「詩書きとコーヒー」のアンサーソング。
エイミーと過ごす、幸せな未来を想像して描いたエルマの叶わぬ夢を歌った曲です。
2ndフルアルバム『エルマ』の最後の曲。
エイミーにとって"終わりの曲"であり、エルマにとって"始まりの曲"。
エイミーの残した手紙で、エイミーを思い出しながら、エルマはエイミーとの記憶が色褪せないように作曲を手掛けます。
エルマとエイミーの物語から約1年。3rdアルバム『盗作』は、「音楽の盗作をする男」を主人公とした男の“破壊衝動”を形にした楽曲全14曲が収録されています。
アルバムと同名であり、アルバム全体を表した曲。
盗作男の心情が赤裸々に描かれています。
n-bunaによると、「思想犯」というテーマ自体は、ジョージ・オーウェルの『1984』という小説がもとになっているとのこと。また、曲の歌詞には尾崎放哉の辞世の俳句「春の山の後ろから烟が出した」がオマージュされている。
歌詞の中に含まれる"爪先立つ"は、"妻先立つ"ことの伏線と言われています。
映画「泣きたい私は猫を被る」の主題歌であり、アルバム『盗作』の最後の曲。
あの盗作男が、最後にはこんなにも美しい音楽を奏でるようになったと考えると感慨深いものがある。
「亡霊はつまり想い出なので、夏に咲く花に想い出の姿を見る、という意味の題です。」とn-bunaはコメントしている。
2021年1月27日にリリース。収録曲を単品で聴くと"春"をテーマにした曲が多いですが、アルバムのコンセプトとしては、”音楽の盗作をする男”の物語を描いた『盗作』の地続きです。
この歌に出てくる"花束"は、"死にゆく妻に送る花"。
「強盗で奪った花束が、死にゆく妻に送るためのものだと言ったら許されたという歌詞」とn-bunaさんは語っています。
大成建設のCMソング。
春の桜の美しい情景を描きながらも、春風が儚く脆い桜の花びらと妻をさらっていく様子を、"春泥棒"と表現しています。
現代の消費社会がテーマとなった曲で、TBS系「NEWS23」のエンディングソングとして作曲された曲。
歌詞に出てくる"天飛ぶや"は、万葉集で柿本人麻呂が"最愛の妻が亡くなった際に読んだ挽歌"であり、ここも妻の死が伏線となっています。
まだアルバム化はされていませんが、おすすめの曲があるので紹介します。
登場人物の歩いている足だけが映し出されるこれまでのMVとは一味違うMVの曲です。
登場人物の中にはこれまでのMVに登場した人と思われる人が登場しており、MVにも歌詞にも多くの伏線が隠されているようにも感じます。