用語説明

高華王国(コウカおうこく)
北を戒帝国(カイていこく)、南を斉国(セイこく)と真国(シンこく)とに囲まれた王政の国家。空・風・火・地・水の五部族から成り、政権を握る部族は代わる事も。現在は富国強兵の道を歩みつつあり、国力を増している。
神話の時代より続く歴史ある国で、遥か数千年前に緋龍が創ったとされ、龍神への信仰が多くの民に根付いている。王によって国政の傾向は変わり、領土拡大の為戦いを繰り返す時代も。
五つの部族を中心に政治を行っており、形式上は王族の空に他四部族が従う体制。部族内の結束が強いほど、部族長である将軍の思想や人柄が部族全体の特色として色濃く出る。

高華王国について詳しく

戒帝国(カイていこく)
広大な領地を持ち、以前は高い軍事力を有していた。
皇帝の権威が失墜しているため、北は各地の豪族が実質的な支配を行う。南は貴族や商人が移り住み、安定した気候のため比較的豊か。 イザの実という寒さや乾燥に強く長期保存が可能な作物がある。
斉国(セイこく)
現王・カザグモに力はなく、実質はカザクモの母・クヴァと叔父のクシビ、ホツマの三人が権力を握り政治を行っていた。
麻薬(ナダイ)で弱っていた水の部族からの高華王国侵略を狙う
真国(シンこく)
高華王国南東にあり、温暖な気候で資源も豊富。高華王国との外交は途絶えて久しく、内情は謎に包まれていた。
17年前の戦で高華王国に降伏する。当時高華王国空の部族の将軍だったユホンに暴虐な仕打ちを受け、民衆はその傷が未だ癒えずにいる。

重要語句

緋龍王・四龍
高華国の建国神話では赤い龍神が人間となり、国を成したという。火の部族には緋龍王信仰の者が多い。
四龍は龍神の力を持つ戦士で、緋龍王を守った。現代では四龍の実在は神官が知っているのみである。
何らかの形で里の存在を知った賊が、侵入してくることもあるようで、里は移動することが多い。
緋龍王
高華王国を平定したと言われている初代高華王国国王で、赤い髪の持ち主。
戦乱混迷極める人間界を憐れんだ赤い龍神が天界から地上へ下り、人間となり緋龍王と呼ばれるようになった。
人間となってからはこれと言って不思議な力は持たず、普通の人間であったらしい。憎まれ裏切られても人間を愛しており、その身が打ち滅ぼされそうになろうとも、「人間など滅ぼし天界に帰ろう」と告げる四龍の求めには応じなかった。そのため緋龍王を愛していた四龍により、せめて緋龍王を守れるようにと四龍の分身として四龍の戦士を賜った。また、戦のない永遠の平穏を夢見ていたが、終わらない争いに心を痛めていた。最期は病がちになり、四龍を残し永遠の眠りに就いた。
四龍の戦士
四龍とも略される。権力を欲する人間達によって緋龍王が打ち滅ぼされそうになった時に天界から舞い降りた白・青・緑・黄の四体の龍により、それぞれの血を与えられた人間の戦士。ある者は何をも引き裂く鋭い爪を、ある者は彼方まで見通す眼を、ある者は天高く跳躍する脚を、ある者は傷つかない頑丈な体を与えられた。
戦士達は部族を率いて緋龍王を守り国の混乱を鎮めた。やがて戦い疲れた緋龍王は眠りに就き、役目を終えた戦士達は自らの力を人間の手に余るものと考え姿を消した。
四龍の戦士の力は子孫達へと受け継がれており、彼らは現在でも各地の隠れ里で生活しながら移動をしてきた。また、四龍の戦士は血を分けた兄弟のような存在であるため、お互いの気配を感じ取ることが出来る。
龍神の力は里の人間の一人にしか発現しないが、新たに産まれた子が四龍の特徴を持っていると龍神の力は数年かけて古い龍(先代)から新しい龍(当代)に移る。先代が力を失うに連れて当代の力が増し、先代は龍神の力を完全に失うと死亡する。