ファビーニョ

ブラジル・サンパオロ州出身のファビーニョだが、母国ではフルミネンセ下部組織を最後に、2012年にポルトガルのリオ・アヴェに加入。すぐさまレアル・マドリード・カステージャへと期限付きで加入すると、プロデビューは2013年。19歳の時にジョゼ・モウリーニョ監督の下で飾っている。

しかしレアル・マドリードとの契約には至らず、2013年からはモナコに加入。2015年には完全移籍を果たす。そして2016-17シーズンには、チャンピオンズリーグ(CL)ベスト4進出やリーグ・アン制覇を成し遂げたチームの中心となり、大きな飛躍を見せた。この活躍にパリ・サンジェルマンやマンチェスター・ユナイテッドなど多くのビッグクラブの注目を集めるも、1シーズンモナコに残留。そして2018年夏、およそ4500万ユーロという移籍金でリヴァプールに加入した。

リヴァプールでは加入後しばらく交代出場が続き、本人も戸惑いがあったと明かしている。しかし、シーズン中盤からは抜群の存在感を放ち、ピッチの中央に君臨。CLでも決勝トーナメント以降は全試合に先発し、14年ぶりのビッグイヤー獲得に大きく貢献した。2019-20シーズンはケガもあったが、不動の存在としてリーグ戦28試合に出場。プレミアリーグ最速優勝を果たしたチームで中心的な活躍を続けている。


プレースタイル

190cm近い身長に体の強さ、長い手足を活かして相手の攻撃の芽を摘み取る“潰し屋”。モナコ時代は積極的なタックルや前線への飛び出しなど、攻守両面にアグレッシブなスタイルであったが、ユルゲン・クロップ監督の指導で変化。現在は中盤底を基本としながらスペースを管理しつつ、的確な散らしでビルドアップをサポートするアンカーの選手へと成長している。

また戦術理解度が高く、これまで中盤の他サイドバック、センターバックとしてもプレーするなど、守備的ポジションはほぼすべてカバーすることが可能だ。さらに強烈なミドルシュートも得意としており、現代サッカー界ではトップクラスのアンカーとして活躍を続けている。

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