クィービン・ケレハー

ユルゲン・クロップ監督の下で隆盛を極めるリヴァプールにはセレソンの正GKでもあるアリソンという絶対的な守護神が君臨しているが、次代を担うGKが早くも台頭してきた。アイルランド出身で下部組織育ちの22歳、クィービン・ケレハーだ。

デビュー戦でクリーンシートを記録すると、翌年にはFAカップでもデビュー。そして2020-21シーズン、アリソンが負傷中だった中で、アドリアンを押しのける形でチャンピオンズリーグ(CL)グループステージのアヤックス戦の先発に抜擢。決勝トーナメント進出に向けた重要な一戦で好守を連発し、見事クリーンシートで1-0の勝利に貢献した。

最高の夜となったケレハーに関し、クロップ監督もアヤックス戦後、「今夜、彼は充実感に包まれてぐっすり眠るか、興奮してまったく眠れないかのどちらかだろうね。ケレハーにとって最高の日になったということは確かだ」と惜しみない賛辞を贈った。

クロップ監督の信頼を勝ち取ったケレハーは、直後のウォルヴァーハンプトン戦でも安定したゴールキーピングで完封勝利に貢献。プレミアリーグデビュー戦でクリーンシートを記録したクラブ史上最年少選手となった。世界でも屈指のGKであるアリソンの壁は厚いが、いずれにせよケレハーは素晴らしいプロキャリアを築くための一歩を歩み始めていると言えるだろう


プレースタイル

足下の技術とビルドアップ能力が高い現代型のGK。ボール保持時に相手からのプレッシャーがあっても慌てることなく、リスクを考えた中で味方にボールをつなぐことが可能なことをこれまでの試合の中でも証明している。また、クロップ監督が「彼は本当に良いシュートストッパー」と口にするように、シュートへのレスポンスも高い。ビッグマッチでの経験とともに、今後に連続起用されていく中で一貫性を示すことができれば、その将来は輝かしいものになっていくはずだ。

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