『モンスターズ・インク』(原題:Monsters, Inc.)は、2001年に公開されたディズニーとピクサー製作の長編フルCGアニメーション映画。ピクサーの長編アニメーション作品としては第4作目となる。日本では2002年3月2日に公開された。ピクサー作品では初めてジョン・ラセターが製作総指揮に回り、ピート・ドクターが初監督を務めた。
2001年のアカデミー賞では作曲賞、主題歌賞、音響効果賞、長編アニメ賞にノミネートされ、そのうち主題歌賞を受賞した。
モンスターの世界の一番大きな会社が、モンスターズインクです。この会社では、人間の子供部屋に繋がるドアから侵入し、子供を怖がらせます。その悲鳴をエネルギーに変換し、モンスターの世界中にエネルギーを提供しています。その会社の中で、一番の怖がらせ屋として尊敬されているのが、ジェームズ・P・サリバン、通称サリーです。そして、サリーの相棒マイク・ワゾウスキのコンビは、会社でナンバーワンコンビとして有名でした。しかし、最近ではテレビゲームなどの普及で、怖がらない子供が増えてしまい、エネルギー不足が懸念されていました。
ある日、マイクは恋人のセリアの誕生日を祝うために、デートに出かけます。サリーは、マイクの代わりにレポートを提出しに営業後のモンスターズインクに残りますが、そこで、ランドールが子供部屋のドアを使っているのに気がつきます。ドアを開けてみますが、ランドールも子供もいません。不思議に思っていると、しっぽに違和感を感じ、振り返ってみると、人間の子供がくっついていました。モンスターの世界では、人間の子供は危険とされ、触られたら消毒しなければならないほどの存在です。サリーは、大慌てで子供部屋に帰そうとしますが、くっついて離れず、ドアも片付けられてしまいます。そこで、サリーは、女の子を隠しながらマイクのいる店に押し掛けますが、女の子の存在がバレてしまい、逃げて行きます。
自分たちの部屋に戻ってきたマイクは、女の子を連れてきたサリーに激怒し、女の子を怖がります。しかし、徐々にサリーは女の子に慣れていき、「ブー」と名付けます。そして、彼女を人間の世界へ戻すため、モンスターズ・インクに連れていく計画を立てます。2人は、ブーにモンスターの着ぐるみを着せ、会社に連れて行きます。しかし、人間の女の子が現れたという記事で、サリーとマイクが現場に居合わせたことを知るモンスター達に、次々声をかけられてしまいます。ブーは、一人でうろうろしてしまい、嫌いながらもマイクが面倒を見ていました。そこで2人は、ある機械を発見します。それは、ランドールが作った子供から強制的に悲鳴を吸収する装置でした。2人は、ランドールのことをウォーターヌース社長に告発しますが、ランドールに命令をしていたのは社長でした。そのため、2人はブーと引き離され、雪山に追放されてしまいます。
雪山に送られてしまったマイクとサリーですが、別のドアを見つけることができ、いろいろなドアをくぐりながら、会社へと戻ってきます。ブーを救出した2人ですが、ランドールに追われ、たくさんのドアの中で逃げ続けます。そこで、ブーと協力してランドールをドアにくぐらせ、そのドアを破壊し追放してしまいます。そして、マイクが研修室にウォーターヌースを誘い出し、陰謀を喋らせます。「会社の利益のためなら何人でも子供を誘拐してやる」と詰め寄るウォーターヌースですが、その会話は全て、会社内に流されており、彼は子供検閲局に逮捕されて行きました。ブーは、無事に人間界に帰され、ドアは壊されます。サリーは思い出にと、ひとかけらだけ持ち帰りました。そして、サリーはモンスターズ・インクの新たな社長となり、業務を変化させます。彼はブーとの冒険の中で、子供の悲鳴よりも笑い声のほうが、エネルギー変換が大幅にしやすいことを知り、怖がらせやではなく、笑わせやの業務をさせ、会社を立て直しました。マイクがトップの笑わせやとなり、活躍をします。そしてある日、サリーは、マイクに呼び出されます。そこには、粉々になったはずのブーの部屋に繋がるドアがありました。実は、マイクが全てのピースを集め、つなぎ直したのです。サリーが持っていた、最後の1ピースをはめると、2人はブーと再会することができました。