紅茶の樹はツバキ科の常緑樹で、原種は中国の雲南省からチベット、 ミャンマーにかけての山岳地帯に自生していたとされています。 お茶は中国では不老長寿の霊薬として珍重されていました。
ヨーロッパにお茶がもたらされたのは17世紀。
海上貿易で世界に雄飛していたオランダによって、
中国から伝えられました。
当時のお茶は緑茶でしたが、製造業者が
買い手の嗜好に合わせて発酵を進めていくうちに、
紅茶が誕生したと言われています。
16世紀、イギリスの貴族が宮廷に喫茶の文化をもたらして以降、
砂糖を入れて飲む習慣がイギリスの貴族社会に広がりました。
17世紀中頃、イギリスの貴族や文化人たちの社交場となっていた
コーヒーハウスで初めてお茶が商品として飲まれました。
次第にコーヒーハウスが大衆化すると、紅茶は各家庭に入り込んで、
市場は拡大されて行きました。