ナサニエル・フィリップス
ユース時代にボルトンからリヴァプールに転籍したナサニエル・フィリップスは、2019年にプロ契約を締結してトップチームに昇格。欧州で隆盛を極めていたファーストチームへの将来的な食い込みを目指し、2019-20シーズンはシュトゥットガルトに武者修行へ出る。
2020-21シーズン、なかなかメンバー入りすることができなかったフィリップスだが、フィルジル・ファン・ダイクとジョー・ゴメスのレギュラーセンターバック陣が相次いで長期離脱となったことにより、10月31日のウェスト・ハム戦でスタメンに抜擢された。
すると、この試合でフィリップスは相手エースのセバスティアン・ハラーを抑えつつ、試合最多となる9つのクリアや2度のインターセプト、96タッチなど秀逸のパフォーマンスを披露。クロップ監督からも「彼は自信をもって自らの仕事を遂行し、本当に良い試合をした。マン・オブ・ザ・マッチに値する」と称賛され、見事なリーグデビューを飾ってみせた。
23歳とユース上がりとしては年齢を重ねているフィリップスだが、今後も訪れたチャンスを確実に活かし、一気に飛躍していきたいところだ。
プレースタイル
190センチと恵まれた体格を誇る生粋のセンターバック。身長だけでなくジャンプ力も高いため、空中戦で抜群の強さを発揮する。マッチアップする相手との距離感やポジショニングにも優れており、ゴール前に陣取った際の守備は非常に堅固。大柄の割に足下の技術も水準以上で、ビルドアップもそつなくこなす。経験とともにプレー判断の精度を高め、一貫性あるパフォーマンスを継続すれば、今後さらにその評価を高めていくことができるはずだ。