6020系は、6000系の空調装置を扇風機からラインデリアに変更して登場した形式で、1968年から1973年までに3両編成17本と4両編成12本の合計29編成99両が製造されました。
車体の形状は標識灯・尾灯形状の変更、側窓の小型化などが行われた大阪線2410系や名古屋線1810系とほぼ同一となっており、落成当初より近鉄マルーン1色の塗装となりました。また、1971年に製造された第12編成の6043F以降からは車体幅が従来の2,709mmから31mm拡大されて2,740mmとなり、前面の排障器と側面の種別表示灯が当初から設置して製造されました。
性能面での変化点は、制御装置がバーニア制御のVMC型から多段制御のMMC型・NMC型に変更され、6041F以前では空気圧縮機をM車に、電動発電機をMc車にそれぞれ配置していましたが、6043F以降ではそれらを配置している車両が逆になっています。
3両編成で製造された6037Fは6000系の先頭車を中間に組み込んだ4両編成となりましたが、2001年には元の3両編成に戻された上で625系625Fとして養老線(現在の養老鉄道)に転出され、その後2018年10月に廃車されています。それ以外にも現在までに4両編成2本、サ6160形2両が廃車されています。
準急運用に就く6020系 | 4両編成の6020系 | 「こふん列車」で使用されていた6075F | 復刻ラビットカー塗装が施されていた6051F |
※消し線は廃車された車両です。
Tc(ク6120形) | T(サ6160形) | M(モ6020形(偶)) | Mc(モ6020形(奇)) |
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6125 | 6163 | 6030 | 6029 |
6126 | 6032 | 6031 | |
6127 | 6034 | 6033 | |
6130 | 6166 | 6040 | 6039 |
6132 | 6167 | 6044 | 6043 |
6133 | 6168 | 6046 | 6045 |
6134 | 6169 | 6048 | 6047 |
6135 | 6170 | 6050 | 6049 |
6136 | 6171 | 6052 | 6051 |
6145 | 6172 | 6070 | 6069 |
Tc(ク6120形) | Tc(ク6100形) | M(モ6020形(偶)) | Mc(モ6020形(奇)) |
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Tc(ク6120形) | M(モ6020形(偶)) | Mc(モ6020形(奇)) |
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6122 | 6024 | 6023 |
6123 | 6026 | 6025 |
6128 | 6036 | 6035 |
6131 | 6042 | 6041 |
6137 | 6054 | 6053 |
6138 | 6056 | 6055 |
6139 | 6058 | 6057 |
6140 | 6060 | 6059 |
6141 | 6062 | 6061 |
6142 | 6064 | 6063 |
6143 | 6066 | 6065 |
6144 | 6068 | 6067 |
6146 | 6072 | 6071 |
6147 | 6074 | 6073 |
6148 | 6076 | 6075 |
6149 | 6078 | 6077 |