声 - 悠木碧
本作の主人公。9月13日生まれの15歳(第1期)→16歳(『G』以降)。O型。身長157cm。3サイズはB84・W58・H86。私立リディアン音楽院高等科1年→2年。シンフォギアシステム3号「ガングニール」装者。親友の未来とともにお好み焼き屋「ふらわー」の常連であり、店長とも親しい。
2年前「ツヴァイウィング」のコンサートを観に行った時、ノイズとの戦闘に巻き込まれて生死をさまよう大怪我を負い、その傷は今も胸にフォルテ型の痕として残っている。この事件で意図せずして聖遺物「ガングニール」を身体に宿すことになり、現在におけるノイズとの遭遇をきっかけにその力を覚醒させたことから、人類を守るためノイズとの戦いに身を投じることになる。
明るく闊達で、困った人がいたら放っておけない性格。口癖は「私、呪われてるかも・・・」。クリスとの戦闘を機に、翼の気持ちを考えずに軽率な行いをしてきたことを反省し、「奏の代わり」としてではなく一個人として彼女を支えることを決意。その後は弦十郎の下で戦闘訓練を受けると共に、クリスとの戦いを経て「戦う覚悟」を決め、一人前の戦士として成長していく。
彼女もまた正規適合者ではないが、心臓に侵入したガングニールの破片が体組織と固着・融合したことにより、人と聖遺物の融合体として後天的な適合者となった。更にシステムを起動するごとにガングニールの侵食が進んでいるため、加速度的な身体機能・回復力の強化に加えて、正規適合者をも凌ぐ融合係数を獲得、完全聖遺物「デュランダル」も単独で起動させるという、爆発的なエネルギー生成・放出能力を持つ。
フィーネとの最終決戦後、落ちてくる月の欠片を食い止めるべく翼・クリスと共に絶唱により破片を破壊する。以後「作戦行動中の行方不明」となるも、機密保持のために隠密活動を余儀なくされていたことが判明し、悲しみに暮れていた未来と再会、「共に流れ星を見る」というかつての約束を果たした。
第2期では、フィーネ側のシンフォギア装者達と話し合いを持ちかけたが理解されず、逆に2年前の惨劇にまつわる過去のトラウマに苛まれてしまう。また、ネフィリムとの戦闘における暴走現象時にギアに肉体を蝕まれるようになり、出動を禁じられるようになる。フロンティア浮上の際、ウェルに操られた未来を救うため無理を押して出撃、ギアを強制解除させるため彼女を抱えて神獣鏡の光に身を投じた結果、自身のギアも完全に分解され、常人と同様の身体に戻ると同時に、戦う術も喪失した。しかしその状態でもマリア説得のため、調のバックアップを受けて単身フロンティア内に向かう。マリアを説得する中で聖詠を詠った結果、彼女のギアの制御を乗っ取る。その後は翼やマリアたちと共にエクスドライブ状態のギアを纏い、暴走するネフィリムを討ち世界を救った。
3期では、マリアから譲り受けたペンダント型のコンバーターを使用し、シンフォギアを纏うようになった。一時期迷いから聖詠を唱えることができなくなっていたが、未来の危機に再びガングニールを纏うことを決意する。しかし直後に自動人形にギアを破壊され、昏睡状態に陥る。その後、エルフナインによって修復、強化されたガングニールを纏い翼、クリスのもとに駆けつけ、三人でイグナイトモジュールの起動に成功する。
S.O.N.G.の装者たちと特訓中にコンビニでかつて失踪した父親と遭遇し、和解を試みるも変わり果てた父の姿に失望する。父との二度目の話し合いの際にキャロルの攻撃を受け、その時の対話において彼女の口癖である「へいき、へっちゃら」が父親譲りであることを思い出し、戦う決意を固める。その後翼、クリスと合流しキャロルにイグナイトモジュールで対抗するも苦戦。そこにマリア、調、切歌たちが合流し、キャロルの放ったフォニックゲインを利用した絶唱とエクスドライブに加え、六人のギアを集めた巨大な拳型のアームドギアで「Glorious Break」を放ち、キャロルの駆る巨大な獅子型モンスターを撃退、墜落するキャロルをイグナイトモジュールで救いだした。
聖遺物「ガングニール」の破片から構成されるシンフォギア。メインカラーは黄色。かつて奏が使用していたギアであるが、2年前のライブ会場での事故により、奏の「置き土産」という形でガングニールの破片を継承した。装者の変更に伴いシンフォギアのデザインは奏の物とは異なっているが、頭部や腕部の装甲等、色や形状が共通する箇所も見受けられている。
響のアームドギアは装者の中で最も異質であり、練度が上がっても本来の武器である槍として固着できず、作中通して徒手空拳にて戦闘を行う。これは響が「誰かと手を繋ぎ合う」ことを第一に考えるが故のものである。武器がない代わりに、本来アームドギアの生成に回すエネルギーを腕部ユニットから単独で射出、反動による加速や空中での姿勢制御、更にはエネルギーを拳に乗せての正拳を必殺技として発動する。さらにマリアのアガートラームと同じ「手」の特性によって、エネルギーベクトル操作の特化性能を獲得しており、他の装者との連携の中心に立つことで、他装者による絶唱の威力増幅・負荷の肩代わりなどを可能としている。脚部からは着地時の衝撃吸収と跳躍時の加速力付加を兼ねている、槍状のパワージャッキが展開可能となっており、ガングニールとの融合が進行した状態ではバーニアとの併用により擬似的な飛行を可能とした。
ギアそのものは響の体組織と固着・融合している状態であり、装着する度にギアは響の肉体を侵食し、聖遺物との融合体として変質させていく。しかし、度重なるギア発動の結果、融合が響の肉体の許容限界を超え、響そのものをシンフォギアへと変えつつある。その影響で、膨大なエネルギーを発する、生身でノイズに触れても炭素化が起こらないなどの能力が発現している。未来の纏う神獣鏡の攻撃によって「響の体内のガングニール」は消失するが、その後、同じギアを有するマリアから制御権を乗っ取る形で装着に成功し、ネフィリム撃破後には正式に譲渡された。
限定解除後は、腕部ユニットからのエネルギー放出攻撃の射程が上昇し、遠距離攻撃が可能となった。絶唱は延長された腕部ユニットとパワージャッキを用いて放つパンチである。
ルナアタック後は首に白いマフラーが追加され、両腕部のガントレットを右腕にまとめて変形・巨大化させ、さらに強力なパンチを繰り出すことが可能になっている。主に翼、クリスを加えた三人の絶唱を一つにまとめて放たれるこの技は「S2CA トライバースト」と呼称され、融合症例かつ「誰かと手を繋ぐ」響のガングニールだからこそ可能となる必殺技である。
翼・クリス・マリア・調・切歌の5人と共に手を繋いで放たれる一撃。マリアと響の武装の一部が分離してそれぞれ巨大な金の右手と銀の左手を形成し、6人をその両手で包んだ状態で回転しながら敵を貫く。
Glorious Break6人の力を響のアームドギアに集中させることで巨大な拳へと変化させ、敵を貫く。その際は響を除く5人からアーマーなどが消失し、アンダーウェアのみとなる。
デュランダル完全聖遺物の一つ。移送任務の際に一度はデュランダルの起動に成功した響であったが、同時にそれを手にすることで暴走を引き起こし、躊躇うことなく力を振るう自分を危惧していた。フィーネとの最終決戦で翼とクリスの機転により奪還したデュランダルを再び手にし暴走を起こすも、共に戦い支えてくれる仲間達の励みにより破壊衝動を抑え、完全制御に成功した。
Synchrogazerガングニールとデュランダルの共鳴により引き出されたエネルギーを込めた一振り。