リヴァプール、クロップ体制4年間で世界一のチームができるまで
ドルトムントを7シーズン率いて5つのトロフィーを獲得したユリゲン・クロップは、
リーグ戦で低迷した2014/15シーズン終了とともにドルトムントの監督を退任。
そして、退任からまもなく2015年10月8日、ロジャースを解任したリヴァプールは
クロップを監督として招集することとなりました。
この時リヴァプールはまさに過渡期であり、2013/14シーズンの夏に主力を放出
クロップがリヴァプールへとやってきたのはそんなタイミングでした。
プレミアリーグでは上位争いにすら絡めず8位に終わってしまう、しかしカップ戦を
準優勝するなどクロップは、初年度から力を発揮することになります。
リヴァプールは新ストライカーとしてモハメド・サラーを獲得。 サラーは開幕からゴールを量産し、32ゴールで得点王に輝き、CLでも10得点を挙げるなど公式戦52試合44得点16アシストをマーク 大車輪の活躍をします。
また、当時のプレミアリーグ最高額での移籍金でフィルジル・ファン・ダイク獲得を リヴァプールはこの年勝ちに行く補強をします。
リーグ戦では4位で終わってしまいますが、UCL(ヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグ)決勝では 得点源のサラーが前半のうちに負傷、ゴールキーパーのミスも響き、悲願のタイトル獲得とはなりませんでした。
前年のCL決勝での敗戦で学んだリヴァプールはゴールキーパのアリソンを獲得 アリソンはこの年、21試合で無失点(クリーンシート)を達成してゴールデングローブ賞を受賞します。
順当に決勝トーナメントを勝ち進んだCLでは、準決勝でバルセロナと激突し、1stレグを0-3で 落として万事休すかと思われたが、ホームで行われた2ndレグではストライカーのサラーが欠場 している中で4-0で大勝。
「アンフィールドの奇跡」
と呼ばれる大逆転劇となりました。
決勝戦は、同じく劇的な勝利でファイナルに駒を進めたトッテナム・ホットスパーとのプレミア対決なり、 1年ぶりに決勝の舞台に戻ってきたリヴァプールは2-0で14季ぶりとなるCL制覇を達成しました。
2015/16 | 2016/17 | 2017/18 | 2018/19 | |
監督 | ロジャース →クロップ | クロップ | クロップ | クロップ |
移籍IN | ベンテケ フィルミーノ ゴメス | マネ ワイナルドゥム | サラー チェンバレン ファンダイク | アリソン ケイタ ファビーニョ |
移籍OUT | スターリング ジェラード | ベンテケ アイブ | コウチーニョ サコ― | ソランキ ウォード |
ネット移籍金 | ▲約44億円 | 約7億円 | 約26億円 | ▲約172億円 |
プレミア順位 | 8位 | 4位 | 4位 | 2位 |
カップ戦 | EL準優勝 リーグ杯優勝 | ― | UCL準優勝 | UCL優勝 |